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スノーデンは仏教徒で、日本語も勉強していた!

英雄か? それとも国家反逆罪犯か?

2013年6月25日(火)

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 国益の名の下、国家のお墨付きを得て、米国内外のサーバーをハッキング(不正侵入)し、ネット上の膨大な数の個人情報を盗み出していた――米情報機関で外部契約社員(ネット技術者)として働いていたエドワード・スノーデン(30)がこう暴露した。司直の手を逃れて国外に脱出し、現在、香港に潜伏している。目下、インターネットの利用に対する規制が最も少ない国として知られるアイスランドへの政治亡命を狙っている。

 ハッキングと言えば、「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ(41)が浮かぶ。現在、スウェーデン司法当局から別件で訴追され、ロンドンのエクアドル大使館で「保護」されている。全世界の「内部通報者」から集めた機密電報を暴露してきたアサンジとスノーデンとの決定的な違いは、スノーデンは自身が「米諜報機関の一部」として機密情報収集・分析に携わってきたことだ。今、第三者を介して、今後の対応についてウィキリークスに相談しているとの情報もある。
"Iceland received informal approach over Snowden seeking asylum," reporting by Robert Robertson, writing by Alistair Scrutton, editing by Patrick Lannin and Alison Williams, Reuters, 6/18/2013)

情報機関の警備員から極秘情報を扱う技術者へ

 エドワード・スノーデン。この男、いったい何者なのか。そして、今回の暴露に及んだ動機は何か。

 スノーデンは、1983年6月21日、ノースカロライナ州エリザベスシティで生まれた。父親ロニーは、元沿岸警備隊員。母親ウェンディはメリーランド州ボルチモアにある連邦地裁事務副主任。姉は弁護士だ。

 スノーデンはボルチモアの高校に入学したが途中退学。理由は分かっていない。何年かぶらぶらしていたが、高卒資格試験(GED)をパスし、2003年、メリーランド州にあるアン・アルンデル・コミュニティ・カレッジに入学しコンピュータ学を専攻した。2004年、「国際テロリストと戦う」ことを目指して陸軍予備役に入隊したが、訓練中に両足を怪我したため除隊した。

 情報機関との関わり合いができたのは国家安全保障局(NSA)付属のメリーランド大学外国語研修センターの警備員として雇われた時だった。スノーデンはネットオタクで、独学でネット技術について勉強していた。技術者としての適性能力が評価されたのか、その後、07年、米中央情報局(CIA)のIT安全管理者として雇用され、ジュネーブのCIA支局に派遣されている。

三沢空軍基地内のエシュロン傍受施設でも働いていた

 09年にCIAを辞めた後、民間のパソコン・メーカーの米デルや、米ブーズ・アレン・ハミルトンに契約社員として雇われ、情報機関への出向勤務が続いた。ブーズ・アレン・ハミルトン時代には米国家安全保障極(NSA)に出向し、日本でも勤務していた。
"Edward Snowden: the whistleblower behind the NSA sureveillance revelations," Glenn Greenwald, Ewen MacAskill and Laura Poitras in Hong Kong, Gurdian, 6/10/2013)
"What we know about NSA leaker Edward Snowden," Tracy Connor, NBC News, 6/11/2013)

コメント9件コメント/レビュー

中国のスパイだが、中国は守ってくれなかった。かわいそうな人だよ。中国のサイバー攻撃に文句を行ったアメリカに対する、中国のカウンターパンチ。小生はアメリカ在住中に、電話の盗聴を受けた。アメリカでは日常茶飯事だ。ネットでプライバシーが存在するはずはない。プライバシーが大事なら、ネットに関わらないことだ。それが世界の常識だよ。日本人の諸君!(2013/06/29)

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「スノーデンは仏教徒で、日本語も勉強していた!」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国のスパイだが、中国は守ってくれなかった。かわいそうな人だよ。中国のサイバー攻撃に文句を行ったアメリカに対する、中国のカウンターパンチ。小生はアメリカ在住中に、電話の盗聴を受けた。アメリカでは日常茶飯事だ。ネットでプライバシーが存在するはずはない。プライバシーが大事なら、ネットに関わらないことだ。それが世界の常識だよ。日本人の諸君!(2013/06/29)

 スノーデン氏個人には、ほとんど関心がありません。むしろ米英が行なっている、日本をも対象としているはずの世界規模の情報収集活動から、公然と蚊帳の外に置かれていることに、何の憤りも表さない政治家とマスメディアに呆れます。 あなた方が守るべき国民や企業は、同盟国から堂々と権利を侵害され、しかもその情報収集クラブの一員にもさせてもらえてない状態に何も感じていないのですか? もちろん自衛隊や警察には公にできない情報機関があるのでしょうが、そもそも日本に公の対外情報機関がないことに異常性を感じないのですか? なぜ「米英の情報機関の活動」という事実から、「それでは日本の情報機関はどんな活動をしているのか?」という発想にならず、抽象的かつ他人事のような「国家の安全保障の確保」と「市民の自由の保護」という発想まで飛躍するのですか? 高濱記者の記事末尾の問題提起も理解できますが、日本ではそれ以前の、問題意識の欠如が甚だしいのが現状です。 憲法改正が世間では姦しいですが、この世界的な一件からも情報機関を設立しよう、米国とさらなる情報協力体制を築こうとする機運がほとんど見られないのが、いかにも日本の論壇って感じですね。本当に日本は良く言えば平和、悪く言えば脳天気な国だと再認識させられます。(2013/06/29)

国家からみれば、契約違反でしかない。国の安全を守るための情報収集はある程度はやむをえないだろう。Facebookで彼を守るために署名を集めていた女性がいたが、あきれた。彼の動機がそもそも不明で売名行為かもしれない。(2013/06/26)

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