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津波対策は“入れ歯”でなく“インプラント”で

南海トラフ巨大地震、我が防災案を提示しよう!

2013年7月11日(木)

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 南海トラフを震源域とした巨大地震の恐れが日増しに高まっている。内閣府中央防災会議の有識者会議はマグニチュード9級の地震が発生した場合、32万3000人が死亡するという想定を公表、同じ内閣府の専門家作業部会も被害額が最大220兆3000億円に達すると試算した。東日本大震災を超える惨事を前に、減災を含め、早急な対策が求められている。

 この南海トラフ地震の防災・減災について、静岡県に次ぐ被害が想定されている高知県から突き抜けたアイデアが上がっている。その声の主は、杭打ちなど土木関連技術で高い評価を得ている技研製作所(高知県高知市)の北村精男社長だ。一部で「土佐のプレスリー」とも「土佐のスティーブ・ジョブズ」とも呼ばれる北村精男社長に、国土防災のアイデアを聞いた。(聞き手、篠原匡)

まず、御社の概要から聞かせて下さい。

北村:建設や土木の基礎工事に「杭打ち」という作業があるのはご存じでしょうか。構造物を支えるために、地中深くに鋼杭やコンクリート杭を打ち込む作業のことです。その際の手法として、打撃や振動、削孔などがありますが、当社は油圧による静加重で杭を「圧入」する無公害型の杭打機「サイレントパイラー」を製造しています。

地球の力を借りて杭を打つ!

 会社の設立は1978年です。それまで、杭打ち業者として現場で杭を打っていましたが、杭打ちの振動で屋根瓦がずれたり、ドアが開かなくなったり、壁にヒビが入ったりするなど、私の現場の近隣で深刻な被害が起きました。もちろん、公害の当事者となることは本意ではありませんので、騒音や振動を出さない杭打機を探しましたが、国内外を探してもどこにもない。そこで、自分で開発することにしたんです。

 高知の田舎の、大学も出ていない若造が世の中にない機械を発明しようなんて無謀と思うかもしれません。ただ、アイデアというのは日々の気づきの中で生まれるものです。事実、私の脳裏には過去の現場で見た光景が焼き付いていました。

サイレントパイラーを発明したアイデアマンの北村社長

何を見たのでしょう。

北村:たまたま高知市内のある工事現場で、土留め用に打ち込まれていたH鋼を引き抜く作業を目にしました。その現場ではH鋼に穴を空けてピンを通し、そこにワイヤーを何重にもかけてウインチで上に引っ張り上げようとしていました。ところが、大地との摩擦力が大きすぎて、H鋼の穴がバリバリと上に裂けたんです。それが、強烈な印象として残っていたんです。

 この地球との摩擦力を使えば大きな力が出せるのではないか。その力を利用すれば、振動や騒音のない杭打機ができるのではないか――。そう考えた私は知り合いに頼んで試作機を作りました。杭を打ち込む時には地面などとの抵抗による反作用力が働きます。この反作用力よりも大きな反力がなければ杭を地盤に押し込むことができません。この反力に地球との摩擦力を利用しようと思ったんです。

具体的にどういう仕組みなのでしょう。

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「津波対策は“入れ歯”でなく“インプラント”で」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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