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成長の第2幕はここから始まる

一連の不振は危機感を呼び起こすために必要だった(下)

2013年7月9日(火)

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日本マクドナルドを復活に導いた原田CEOの「順序の経営」を知りたい方はこちら

 13カ月連続で既存店売上高が前年同月比を割り込んだ日本マクドナルドホールディングス。2004年のCEO(最高経営責任者)就任以降、戦略の「順序」を強く意識した経営手法で連戦連勝だった原田泳幸CEOの「勝利の方程式」が賞味期限を迎えたのでは……という見方も浮上した。

 もっとも、世間の見方とは裏腹に、原田CEOの表情には自信がみなぎっている。6月24日に始めた「“BITE!”クォーターパウンダー」など一連のキャンペーンに手応えを感じているからだ。「順序の経営」で日本マクドナルドを再建に導いた経営者は何を見据えているのだろうか(前編はこちら)。

(聞き手、日野なおみ)

ここしばらく、日本マクドナルドホールディングスの業績は大きく落ち込みました。前回のインタビューで、それは業績不振ではなく経営戦略上の理由だということは分かりました。ただ数字が思うように作れないなかで、原田CEOの自信は揺らがなかったのでしょうか。

原田社長(以下、原田):まったく揺らぎません。当然、日経新聞を始め、みなさんは「業績不振」と書くに違いない。それは承知の上でした。

あえて従業員に過渡期を経験させる

「従業員が厳しい時期を経験したのは今後の資産になる」(写真:村田和聡)

利便性を伝えるための60秒キャンペーンも、ネット上では色々な批判の声が出ていました。

原田:ネットは最近見ないようにしています。60秒キャンペーンでは、私が失敗したように言われていましたからね。

 ただ、やはり、8年間も成功を続けていると社内に気の緩みが生まれるのは事実です。私は社員にもフランチャイズオーナーにも言いました。「8年連続プラスで来ると、黙っていてもプラスになるという勘違いが起こる。今まで以上に努力しなくちゃだめなんだ」と。

 私は成功した時が危機の始まりだとずっと言い続けてきました。危機感を従業員に感じさせ、それに気づいた段階でぐっと引っ張っていく。そういうタイミングは経営をしていくうえで必ずあるものです。

今回がそのタイミングだった、と。

原田:この8年間は、私がリスクを予見しながら全部やってきました。ただ、このリスクを1度みんなが経験したというのは、今後の企業の大きな資産になるはずです。

 経営者はあえて過渡期を経験させることを考えないといけない。会社の経営が順調にいけばいくほど社員は弱くなっていきますから。強い組織を作るには、そういう経験も必要だったのでしょう。

昨年のインタビューでは、業績不振の理由として「震災後、消費者の心理が変わった。これまでの方程式が通用しない」と話しています。

原田:まあ半分本当、半分そんなものじゃない、という感じですね。当時、インタビューを受けた段階では、現在始めているような経営戦略の転換について、まだ打ち明けられませんでしたから。

4連打のサマーキャンペーン

今回の「BITE!」プロモーションで、消費者に勢いや自信を伝えたいとおっしゃいました。その余熱を受けて、次はどんな手を打っていくのでしょう。

原田:これまで、我々のサマーキャンペーンは一発だけでした。例えば、クォーターパウンダーならクォーターパウンダーのみ。ですが今回はそうじゃなくて、1、2、3、4と、4つのステップでいきます。

 1弾目が「BITE!」というキャンペーンですね。第2弾は「コークグラス」。これは、今まできちっと証明された、確実な売り上げ増が期待できるものです。今年は今まで以上にグラスの魅力を高めていますので、去年以上の数字を作れるでしょう。3つ目が「サマーコールドデザート」で、4つ目が「ブレックファスト」です。

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「成長の第2幕はここから始まる」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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