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日印空軍連携で日本の航空戦力が変わる!

2013年8月7日(水)

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 中国軍の早期警戒機が7月24日、沖縄本島と宮古島の間にある公海上空を通過した。ちょうど小野寺五典防衛大臣が鹿児島を訪問した日である。中国軍機が九州―沖縄―フィリピンの線を越えて太平洋側で活動するのが確認されたのは初めてという。この事件は、東シナ海上空で日本と中国の航空戦力のバランスが変わってきていることを象徴する出来事である。

東シナ海上空の日本の優勢が崩れた

 ここ10年くらいの間に、日中の航空戦力は逆転したと言ってよい。日中それぞれが保有する新型戦闘機(注)の数を比較したのが図1である。2000年当時、日本は170機、中国は125機しか保有していなかった。しかし、2013年には日本が277機、中国は913機となり、日中の新型戦闘機の数は逆転した。しかも中国軍はこの新型戦闘機の大半を北京や上海など沿海部に配置している(図2)。日本と対峙する位置に置いているのである。

(注)本稿において新型戦闘機とは、主に1980年代以降に配備された戦闘機を指す。日本のF-15とF-2、中国のSu-27、Su-30、J-10、J-11、JH-7、インドのSu-30、Mirage2000、MiG-29、東南アジア諸国のF-15、F-16、F/A-18、Su-27、Su-30、MiG-29を対象としてInternational Institute for Strategic Studies, The Military Balance 2013を用いて数えた(F-15戦闘機 写真:航空自衛隊ホームページ)。
図1:日中新型戦闘機保有数の比較
出所:International Institute for Strategic Studies, The Military Balance 2013を基に作成
図2:中国軍の新型戦闘機の配備位置
出所:International Institute for Strategic Studies, The Military Balance 2013, p.48より作成

 戦闘機数のバランスがこのように変わることは、航空優勢だけでなく、海洋安全保障全体に大きく影響する事態だ。例えば、海上自衛隊の哨戒機(写真:海上自衛隊ホームページ)が活動できなくなり、中国海軍の艦艇や潜水艦の動きが把握できなくなる可能性がある。

 哨戒機は周辺海域をパトロールし、船や潜水艦の動向を把握し、攻撃することもできる。つまり、その海を「誰が支配しているか」に大きく影響する戦力だ。日本は現在、80機の哨戒機を運用している。80という数は世界屈指のものである。中国は4機しか保有していない。

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「日印空軍連携で日本の航空戦力が変わる!」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

東京財団研究員

2001年、学習院大卒。自衛隊、外務省勤務後、学習院大学大学院でインドの軍事戦略を研究、博士取得。現在、東京財団と日本戦略研究フォーラムの研究員、学習院大学非常勤講師。専門は安全保障、インド

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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