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「コスプレ」に託す地場産業の未来

危機に瀕する繊維産業、1つの突破口

2013年8月23日(金)

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 古くから繊維産業が盛んな尾州産地の中心地、愛知県一宮市。その町に突如、アニメや漫画の登場人物に変装する「コスプレ」の行列が現れた。

 7月27日、世界20カ国のコスプレ愛好者が集う世界コスプレサミット(WCS)と連携し、「一宮七夕まつりコスプレパレード with WCS 2nd」が開催された。このパレードは、一宮商工会議所がコスプレによる街の活性化を目指す「コスチュームタウン構想」の一環として企画したもので、今年が2回目になる。

 昨年は、名古屋市で開かれたWCSの各国代表や一般のコスプレ愛好家など総勢280人が参加。今年は参加人数がさらに増え、350人もの愛好家が集結した。パレードが行われた沿道には、10万~20万にも上る見物客が集まったという。

 今年から、衣装用の生地をコスプレ愛好家に紹介する「尾州テキスタイル市」も同時に開催するなど、「繊維の街」をアピールする試みも新たに始まった。

色とりどりのコスプレイヤーたちが、1時間以上にわたって商店街などを練り歩いた

「繊維の町からコスチュームタウンへ」

 “コスプレで地域活性化”という突飛とも言える構想は、一宮商工会議所が2011年に公募した「未来の一宮 創造プランコンテスト」から生まれた。

 「繊維の町からコスチュームタウンへ」――。市民の提案が新しい風を起こし、商工会議所を動かした。

 2012年には研究会が発足。コスプレパレードの企画にこぎつけた。また、今年2月には、一宮市真清田の真清田神社境内で、コスプレ愛好家による豆まきイベントを開催。当日は100人以上の愛好家が駆けつけ、多くの市民もイベントに訪れた。

 5月には、「コスチュームタウン推進委員会」が正式に発足。商工会議所のスタッフを中心に、繊維会社の代表らが参加している。

 「アパレルの製造が海外へ流出し、国内の繊維産業は危機に瀕している。新しいことにチャレンジし、地場産業を元気にするのが最大の目標」と推進委員会のスタッフは語る。市内にある布にインクジェットプリントを施す企業は、コスチュームタウン構想の活動が始まって以来、受注が増加しているという。“コスプレ町おこし”は、少しずつではあるが根づきつつある。

コメント2件コメント/レビュー

自分もオタクだから分かりますが、熱心なコスプレイヤーは衣装の出来栄えを重要視します。一見同じ衣装のように見えても、上質な生地を使用しているか、縫製は丁寧か、見えない裏地の始末はきちんとされているか、着心地は良いか等、品質の追求のためには金に糸目をつけません。それらを可能に出来るのは、本文中にもある通り、日本の繊維業の高い技術力の見せ所だと思います。1ページ目のイベント写真を見ると、海外からのコスプレイヤーも多く参加しているので、国内のみならず海外での潜在的需要も高いと思います。ゆくゆくは「コスプレ衣装ならやっぱりメイドインジャパン」というまでに高めていけたらいいなと夢想します。(2013/08/23)

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「「コスプレ」に託す地場産業の未来」の著者

森岡 大地

森岡 大地(もりおか・たいち)

日経トレンディ記者

2006年、日経トレンディ記者、2013年、日経ビジネス記者、2014年に日経トレンディ記者。“イクメン”を目指し、仕事との両立に奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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自分もオタクだから分かりますが、熱心なコスプレイヤーは衣装の出来栄えを重要視します。一見同じ衣装のように見えても、上質な生地を使用しているか、縫製は丁寧か、見えない裏地の始末はきちんとされているか、着心地は良いか等、品質の追求のためには金に糸目をつけません。それらを可能に出来るのは、本文中にもある通り、日本の繊維業の高い技術力の見せ所だと思います。1ページ目のイベント写真を見ると、海外からのコスプレイヤーも多く参加しているので、国内のみならず海外での潜在的需要も高いと思います。ゆくゆくは「コスプレ衣装ならやっぱりメイドインジャパン」というまでに高めていけたらいいなと夢想します。(2013/08/23)

コスプレ衣装も通常の繊維製品や服飾品と同様、安価な海外製品が有るかと思いますが、地場産業と結びつけることにより国内の繊維産業に目を向けさせる良い糸口になるかもですね。現状、ある程度の値段の服以外はほとんど中国製になってしまッたように感じますが(それなりの金額を出していても中国製造多数ですね・・・)、いかに海外生産の管理や技術が向上したとはいえ元々が安く作ることを念頭においている為、品質的にどうなんだろう?という服が多く流通しています。しかし今の10代、20代にとってはそれが普通のことであり、そもそも「品質の良い服とは何か」がわからないのではないかと思います。なのでデザインや品質の良いものを作っても、国内繊維製品がなかなか売れない・・・。コスプレをする方や世代って、世間の一握りではあるかと思いますが、服の品質・出来栄えの良し悪しとは何かをこのようなイベントの開催で実感してもらったり、国内産業に興味を持ってもらうのってとても大切なことではないかと思いました。やはりこだわって作られた国産品っていいですよ!どのような形であれ、日本の繊維産業の活性を願っています。(2013/08/23)

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