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「男性」と「おっさん」との線引きが日本経済を変える

東京オリンピックを機に「おっさん」の無力化を期待

2013年9月13日(金)

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 上司が典型的おっさん系で、機嫌の悪さを部下にぶつけるため、ストレスが充満する職場です。(30代女性)

 遙から

 ビジネス街にあるリラクゼーションエステに頻繁に通っている。ストレス社会を生き抜くための私なりの努力の一環だ。ストレスが溜まると体調に影響が出る。だが、実際ストレスを根本的に解決する手段などないのが一般的だ。ならば、常に意識的に身体にシグナルを送るのだ。

 「ほら。気持ちいいぞ」、と。

 “リラックスの蓄積”が、ストレスに負けないための手段だ、と脳科学系の本に書いてあった。

 ストレスに対抗できるのはリラックス。強いストレスにはリラックスの蓄積。わかりやすい方程式だ。

おっさんがエステの気持ちよさに目覚めてしまった

 ビジネス街の立地上、フロアのベッドを仕切るのは厚手のカーテン。そこにアロマとヒーリングが空気を和ませる。裸で紙パンツになり、全身リンパマッサージを受ける。

 1時間半、1万5000円。この価格を継続して払える女性は少ない。結果、ビジネス街のエステにはこの価格を払えるある程度の世代の男性客比率が高くなる。エステ=女性、という常識をくつがえす現象が起きている。

 おっさんがエステの気持ちよさに目覚めたのだ。中国が本まぐろの美味しさに目覚めたと騒いでる場合じゃないぞ。今、ビジネス街ではおっさんばかりがエステに行く時代になった。するとどんな危機が待つか。

 基本的にエステティシャンは女性だ。女性ばかりといっていい。そこで施術を受ける私の耳に入ったのは、おっさんの大声、だ。

 私の中では「男性」と「おっさん」に明確な線引きがある。男性は良識があり立場をわきまえられ、相手に配慮ができる人。これ、少ない。おっさんはすべてが真逆。これ、ほとんど。

 その、おっさんの声が厚手のカーテン越しにフロア中に響きわたる。「俺なぁ…」から始まる、悪夢のフレーズ。

 俺なぁ、昨日飲みに行ってん。そしたら飲ますのがうまいホステスでなぁ、つい飲んでしもてん。そやから、今日は全身がダルくてなぁ。そのホステスがまた酒豪で、シャンペンの高いやつ、たっかいやつやで……云々。

 この饒舌にスイッチを入れたのはエステティシャンだ。

 彼女に罪はない。「どこかお辛い箇所はありますか」という極めてまっとうな質問だ。

 病院で「どこが辛い?」と医師が聞くのと一緒だ。だが、そこに“裸”と“若い女性にオイルで触られる”という要素が加味されると状況は一変する。

 おっさんは、上機嫌になる。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「男性」と「おっさん」との線引きが日本経済を変える」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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