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鉄道文化を「比喩と恋愛」で振り返ってみた

新旧キーワードで振り返る「鉄道と社会」(前編)

2013年9月24日(火)

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 鉄道ファンや旅行好きの間で、いま最もホットな話題の1つは「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)ではないでしょうか。JR九州が今年10月15日からの運行開始を予定している寝台列車のことです。既にシニア層を中心に人気となっており、執筆時点で来年3月までの予約分を完売しているとのことです。

 ななつ星には「クルーズトレイン」という通称もあります。クルーズ――本来は客船による観光旅行の意――という表現が示す通り、この列車のコンセプトは九州全体を寝台列車でのんびり周遊することにあります。

 車両編成はラウンジカーと食堂車が各1両と客車が5両。客車のうち4両は定員2人のスイートルームが3部屋で構成されています。そして残り1つの客車は、デラックススイートルームがわずか2部屋だけ。なんとも贅沢な編成です。

 旅程は1泊2日コースと3泊4日コースの2つ。このうち3泊4日コースの場合は列車泊だけではなく旅館泊も加わります。出発地は博多駅で、途中、由布院・宮崎・鹿児島・阿蘇といった観光地を巡ります。

 このななつ星の人気を受けて、JR東日本や西日本も同様のコンセプトの列車を新造する計画を明らかにしました。JR各社による列車が出揃えば「クルーズトレイン」という呼称も普及する可能性があります。

 さて今回の「社会を映し出すコトバたち」は、ななつ星の運行開始を勝手に記念して、鉄道に関するキーワードを振り返る企画をお送りしたいと思います。鉄道の業界用語ではなく、一般人が使っている新旧のキーワードをテーマに、鉄道と社会の関わりについて振り返ります。

 本稿はその前編。「比喩と鉄道」「恋愛と鉄道」をテーマにキーワードを紹介しましょう。どうか、お気軽にお楽しみください。

比喩と鉄道(1)陸蒸気とクルーズトレイン

 最初のテーマは「比喩と鉄道」です。例えば幕末の日本人は、初めて目にする蒸気機関車を「火龍」と呼んだといいます。煙をもくもく吐きながら疾走する蒸気機関車の様子を、火を吐いて飛び回る龍の姿に例えたわけです。この時代以来、日本人は鉄道のことを様々な比喩で表現してきました。

 新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通したのは1872年(明治5年)のことです。当時の日本人は、列車のことを「蒸気車」とか「陸蒸気(おかじょうき)」などと呼んでいました。主に知識人は蒸気車、一般人は陸蒸気と呼んでいたようです。これらのいずれも、当時の既存概念であった蒸気船の比喩として登場した表現でした(黒船来航は1853年のこと)。つまり蒸気船のように蒸気で走る車だから蒸気車、陸を走る蒸気船だから陸蒸気と呼んだわけです。

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「鉄道文化を「比喩と恋愛」で振り返ってみた」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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