ご相談
問い:職場でよく「空気が読めない」と指摘されます。機転の利くしゃべりはどうすればできますか。(20代女性)
遙から
「空気を読む」ことの功罪に気づかされることがあった。
公で発言する仕事というのは、何十年やっていてもまだ勉強か、と、目から1つウロコが落ちた思いがした。
プロだって空気が読めれば一流だ
だいぶ以前になるが、空気を読めない奴、を批判的に位置づけることが世間で始まった。
「KY」というアレだ。
「空気を読む」ことは実はプロでも難しい。
まずタレントがスタジオで客席にすることは軽口を叩いて“空気を和らげる”。その前にはADが拍手の練習を客に面白ろおかしく協力してもらい“空気を沸かせておく”。収録が始まると同時に“空気に緊張が走る”のを、タレントが“空気を壊す”ようにお客を笑わせて“空気を弾けさせる”。会話ですべって“空気が凍り”そうになるのを、誰かがつっこみを入れて“空気を冷やさない”ように助ける。
プロでもこれだけのお膳立てと連係プレーが必要なのに、いったいどれほどの素人が、変幻自在に変容する空気を読む力量があるというのか。
「あいつは空気が読めない」? プロだってそれができれば一流だ。
1つの番組にはそれぞれ役割がある。それは組織で1つの部署に役割があるように。
メインパーソナリティは爆走し番組の“空気に勢いをつける”。その空気を読み解けた人間が、そこに必要な、あるいは、意外性のある介入をし、そこで“空気の色が変わる”。
つまり「いったいどうしたいんだ?」「なにをしようとしているんだ?」と、メインパーソナリティの言動の先を読む想像力がモノをいう。最近の番組では大勢のタレントが並ぶスタイルをよく見かけるが、これは、組織で上司を見ながら「いったいどうしたいんだ?」「なにをしようとしてるんだ?」と読もうとする部下たちと似ている。
上司に気に入られた部下は、いい席を提供されていく。タレントと同じだ。
この、“空気を読む”作業を、長年していたらどうなるか。
「空気を読むプロ」になるのだ。当然だが。


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