• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

人材育成なんて、できっこない

彼は配慮のスイッチをことごとく間違えている

2013年11月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ご相談

問い:とにかく部下が育ちません。ストレスで自分が音を上げそうです。部下の良い育成方法はあるのでしょうか。(50代男性)

 遙から

 人材育成・・・って、可能なのか。

 そういうことを職業にしている人たちは、“育成”ができると本気で思っているのだろうか。

 私は育成不可能派の立場だ。育たない。無理。つくづくそう感じたから極力、個人で活動するよう心がけている。

 だがやはり仕事をしていて思い知らされるのは、1人では仕事できない、という現実。イベント1つとっても、主催者側や企画会社側の“スタッフ”がつく。

 配慮があり、機転の利くタイプはまれにいる。問題は育成不可タイプ(私判定)のスタッフとかかわる場合だ。ほんの1例を挙げてみる。この1例で、そのスタッフが優秀かどうかが分かる。それは、“ノック”だ。

しかし、ドアは開かない

 イベント会場の楽屋を出てすぐ横に自動販売機がある。そこでコーヒーを買おうとするとスタッフが言う。

 「遙さんはコーヒーは飲まないのでは? 事務所に確認しますとそう聞いたので紅茶を準備しましたが?」

 何を飲みますか? と、そんなどうだっていいことを聞いてくださるほうも聞いてくださるほうだが、間違った回答をするほうもするほうだ。が、人間ってそんなもんだ。いちいちカリカリするのはやめよう。

 「いいえ。私はコーヒーが好きなんです」
 「では、僕が買ってきます」

 数分後、ノックがある。紙コップのコーヒーを手にノックをしているのがドア越しに目に浮かぶ。

 「どうぞ」

 しかしドアは開かない。

 そしてまたノック。少し大きな声で「どうぞっ」。だがまだ開かない。再度、ノック。

 もう絶叫に近い声で「どうぞー!」。でも開かない。

 進行表とペンをいったんデスクに起き、ドアを開けに行く。

 やはり片手にコーヒーを持ったスタッフが笑顔でそこに立っている。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

一覧

「人材育成なんて、できっこない」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

すきま時間を活用できることに気づいた消費者は、時間価値をかつてないほど意識している。

松岡 真宏 フロンティア・マネジメント代表