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タモリさんと「あの言葉」の関係(前編)

その攻撃的芸風を振り返る

2013年11月26日(火)

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 今年10月22日、タモリさんは「笑っていいとも!」(フジテレビ)が2014年3月に終了することを、番組内で発表しました。タモリさんが司会を務める同番組が始まったのは1982年10月4日のこと。つまり31年半も続いた人気長寿番組が、ついに終了することになるのです。このニュースは、一般紙やNHKが報じるほどの大きな話題になりました。

 これを受けて。週刊誌が最近、タモリさんに関連した記事を掲載するようになりました。例えば「友人、スタッフが明かした『伝説』の仰天真相」(女性自身・2013年11月12日号)、「『いいとも!』終了と森田一義の『人間宣言』」(週刊ポスト・2013年11月15日号)といった具合です。この機会にタモリさんの足跡を振り返ろうとする動きが、活発になっています。

 さて言葉をテーマとする本連載にとっても、タモリさんは絶好の分析対象です。筆者は、タモリさんほど言語や言葉に対する感覚が鋭敏かつ独特な芸能人を、ほかに知りません。

 例えば彼が世に出るきっかけになった密室芸(バーなどで限られた人だけに披露する芸)の中には「四カ国語マージャン」というネタがあります。米国人、中国人、韓国人、日本人の4人が、それらしい発音で――でも実際にはデタラメで意味のない言葉――で会話しながら雀卓を囲むという芸です。彼が各言語の韻律(プロソディー:音声学的な特徴のこと)を体得しているからこそ可能な芸でした。

 それだけではありません。タモリさんは日本語を題材とする番組も持っていました。例えば「ボキャブラ天国」シリーズ(フジテレビ・1992~99年)では、ダジャレが番組の大きな柱でした。また「タモリのジャポニカロゴス」(同・2005~08年)では日本語に関する知識をクイズ形式で紹介していました。このようにタモリさんの芸風と言語・日本語・言葉との関連は、非常に深いものがあります。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、タモリさんと言葉――あるいは日本語や言語――との関係について、幾つかのトピックを紹介したいと思います。まずタモリさんと関係の深い「4つのキーワード」を紹介。続いて、タモリさんと日本語・言語との関係がいかに深いのかという観点から「2つの話題」を紹介します。

 今回はその前編です。

(1)ネクラ~タモリさんは「普及」者~

 芸能人の中には、日本語の語彙として定着するほどレベルの高い言葉を造語して発信した人が少なくありません。例えば、豊かなバストを意味する「ボイン」を発信したのは司会者の大橋巨泉さんでした。じゃんけんのお約束である「最初はグー」を発信したのは志村けんさん。「彼氏(彼女)いない歴」を発信したのは、とんねるず。また「逆ギレ」を発信したのは、松本人志さんではないかと言われています(参考:日本経済新聞・2012年2月21日「ことばオンライン:広辞苑も採録、市民権を得た『逆ギレ』の『逆』って何?」など)

 そんな中にあって、タモリさんは造語者としては目立った動きのない人物です。けれども、彼が広めたり彼が影響を与えたりした言葉が、幾つか存在するのです。そんな言葉を4つ紹介したいと思います。

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「タモリさんと「あの言葉」の関係(前編)」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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