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最高値の米株式「投資を減らすかも」

全米6位のテキサス州教職員退職年金基金会長に聞く

2013年11月28日(木)

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巨額の資金を動かす世界的な機関投資家に今の流動性相場はどう映るのか。その独特な投資戦略の経験を通して語る、米テキサス州教職員退職年金基金のデイビッド・ケリー会長(写真:都築雅人、以下同)

 世界の株式市場が活況だ。ニューヨーク市場では、ダウ工業株30種平均株価が連日で過去最高値を更新。東京市場でも、日経平均株価が1万5000円台で推移し、半年ぶりの年初来高値更新が視野に入る。

 日米が量的緩和を継続しているほか、欧州中央銀行(ECB)も今月7日、市場の予想に反して半年ぶりの利下げを断行。世界的な流動性相場の中で、資金の流れが債券市場から株式市場へ移る「グレート・ローテーション」の勢いがさらに増している。

 こうした潮流のうねりの中で、海外の機関投資家はどうやって運用成績を上げようとしているのか。株式投資には、まだ妙味があるのか。資産規模が全米第6位で、積極的な投資戦略で話題を集める米テキサス州教職員退職年金基金(TRS)のデイビッド・ケリー会長に聞いた。(聞き手は松村伸二)

現在の運用資産の規模はどのくらいありますか。

デイビッド・ケリー会長(以下、ケリー):もちろん運用状況によって日々、変わりますが、直近では1210億ドル(約12兆2000億円)と把握しています。米国の年金基金としては今年の2月時点で第6位、世界の中では昨年末時点で第22位の順位でした。

会員は何人いますか。

ケリー:約130万人います。テキサス州の人口が約2600万人ですから、20人に1人がうちの会員という計算になるわけです。会員のうちの約35万人はすでに仕事を引退した人たちで、我々が運用している年金が日々の生活のために、とても頼りにされているのです。

むしろ債券中心の運用は年金としてリスク大

TRSは、ヘッジファンドを活用したオルタナティブ投資に積極的という点で、世界の年金運用者の中でも非常に特徴的な戦略と取っている投資主体と言えます。現在の資産配分状況を教えてください。

ケリー:国内外の株式やプライベートエクイティといった「グローバル株式」が全体の61%と、最も大きな割合を占めています。

 あとの2つは、それぞれ2割ずつをイメージしていますが、まず、米国債を中心とした「安定資産」が足元で18%です。そして、不動産やエネルギー関連、国際商品など「実質的なリターンが期待できる資産」が21%となっています。

全体で見れば、株式への投資が主体ということになりますが、その理由や背景はどういうことですか。

ケリー:国内総生産(GDP)の成長率やインフレ動向などを勘案し、歴史的なデータを分析して、適正と判断できるポートフォリオを組んできた結果ということです。

 会員からは、コストを抑えて、より大きなリターンを出すことを常に求められています。

 過去には、日本の年金と同じように債券を中心とした(保守的な)運用を続けていました。しかし、医療費だとか教育費といった、一般庶民である会員の毎日の生活コストを支えることに長らく携わってきて分かってきたことがあります。それは、債券に投資を集中させることは、見た目上は安全のように見えますが、むしろリスクが大きいということです。

 年金の運用としては、投資先を多様化するのが最も安全なのです。適正と判断できるところへ分散させる必要があると考えています。

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「最高値の米株式「投資を減らすかも」」の著者

松村 伸二

松村 伸二(まつむら・しんじ)

前日経ビジネス副編集長

日刊紙の日本経済新聞、リアルタイム速報の日経QUICKニュース(NQN)、テレビの日経CNBC、週刊誌の「日経ビジネス」と、日経グループの様々な媒体を渡り歩き、マーケット記事を中心に情報発信を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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