• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“別れ間際のハネムーン”に酔う市場

FRBから早めのクリスマスプレゼントで株高は第2幕

2013年12月20日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「イエレン副議長も完全に支持している」――。

 あと1カ月余りで米連邦準備理事会(FRB)議長の任期を全うするバーナンキ氏は、18日に決めた米量的緩和の縮小について、来年2月にイエレン氏にバトンタッチした後も、この政策方針が安定的に維持されることを市場に訴えかけた。

 大方が年明けのタイミングと目していたFRBの政策変更判断に、市場は特に戸惑うこともなく、同日の米株価と米ドルがともに上昇する形で歓迎した。雇用情勢といったファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の改善兆候を前提としているだけでなく、緩和縮小の度合いを小さくしたうえ、量的緩和そのものはしばらく継続するとのメッセージを明確にしたことが安心感を与えた。

 市場という“伴侶”との間に、別れる直前になって醸成した「蜜月」ムード。別れた後のことについても、これから自分の代わりとなるパートナーを「やり繰り上手」と持ち上げるのは、対話を重視するバーナンキ氏の最大限の“気遣い”と受け止める関係者が少なくない。

日米金利差拡大がもたらすアベ相場2年目の姿

 米量的緩和の縮小決定は、19日の東京市場でも好意的に受け止められた。日米金利差の拡大を見越して、外国為替市場では円安・ドル高が進行。円相場は5年ぶりの円安水準となる1ドル=104円台に下落した。輸出企業の為替採算改善に期待が広がり、株式市場では日経平均株価が1万5859円と年初来高値を更新した。

 安倍晋三政権が発足して、間もなく1年が経つ。このところ勢いが途絶えていたかに見えたアベノミクス相場にとって、FRBの決断は一足早いクリスマスプレゼントかお年玉として喜ばれた。ちょうど2年目に突入するタイミングで、取り巻く環境が大きく変わることを意味する。

 2014年の相場見通しでは、これまでもおおむね株高傾向を予想する声が多かった。その中で、1つの懸念要因と見込まれていたのが米量的緩和の縮小だった。「金融引き締め」と同義との受け止め方から市場に大きな混乱をもたらした今年9月の米金利上昇・株安の再現というトラウマがあったからだ。しかし、年が変わる前にこの難題をこなしたことで、株高余地がさらに広がるとの楽観論が台頭しつつある。

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「“別れ間際のハネムーン”に酔う市場」の著者

松村 伸二

松村 伸二(まつむら・しんじ)

前日経ビジネス副編集長

日刊紙の日本経済新聞、リアルタイム速報の日経QUICKニュース(NQN)、テレビの日経CNBC、週刊誌の「日経ビジネス」と、日経グループの様々な媒体を渡り歩き、マーケット記事を中心に情報発信を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長