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就活、「コミュ力偏重」から「成績も」へ?

「やりたくないこと」にどう立ち向かうかを企業は知りたい

2014年1月6日(月)

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 「就職活動の際に、大学の成績証明を出させる企業はほとんどない」と聞いたら、意外な気がするだろうか。それとも「そういえば、自分も出した覚えがないな」と思うだろうか。

 言い方はどうあれ、「大学は、卒業さえすればいい」と、企業も学生も思っているということだ。この現状に対して、大手企業の一部が異を唱え始めている。授業への取り組み姿勢を採用の際に参考にしようという動きだ。仕掛け人のNPO法人、DSS(大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会)の辻太一朗代表に聞いた。

内定が取れてから、成績証明を出させる、というのも考えてみると不思議な話ですよね。「勉強はまあ、落第しない程度にできればいいから」と、採用側が言っているようなもので。

:内定とか、早いところでも最終面接という企業が大半です。企業は「学業のことは気にしていますよ」というけど、実際は気にしていません。

それが来年からは一部が変わる?

:来年は、例えば三菱商事やJT(日本たばこ)、富士通といった企業を受けよう、と思った学生は、DSSと連携する株式会社大学成績センター(社長:辻太一朗氏)のウェブサイトで成績を登録してもらうことになります。

(辻氏によれば、2013年12月25日時点でこのシステムを導入する企業は以下の通り: JT、富士通、帝人、三菱商事、三井物産、古河電工、プルデンシャル生命、清水建設、大塚製薬、東急エージェンシー、リクルートキャリア、リクルートマーケティングパートナーズ、セブン-イレブン・ジャパン、SGホールディングス、三井化学、東レ、KADOKAWA、凸版印刷)

契約先の企業はこのサイトから、登録した学生の成績表を手に入れることができるわけですね。しかし、これならば企業側が自社のサイトで学生に入力させれば済むのでは。

あくまでも、その大学の中での評価

:企業側にとっての大きなメリットは、(成績評価の)フォーマットが統一されることです。今は大学によってフォーマットがばらばらで、3段階評価から11段階まであるんです。例えば慶應はABCで、Dは落第です。でも明治はAの上にSがついている。Dにしても、一橋では落第ではない。あるいは、東京工業大学のように得点で評価している大学もある。

成績表をそのままぱっと見ても、この学生が何段階あるうちのどこなのかよく分からない。

:そうです。このシステムでは、学生が成績証明から引き写してサイトで入力する際に、ドロップダウンリストから自分の大学の成績の評価方法と自分の評価を入力します。企業側はそれ込みで、学生の成績表を見ることができる。

学生の入力画面。成績証明自体が電子化されているので、入力はコピー&ペーストででき、20分前後で済むという
辻 太一朗(つじ・たいちろう)
NPO法人DSS代表。1959年生まれ。京都大学工学部卒業。リクルートで全国採用責任者として活躍後、99年アイジャストを創業。2006年リンクアンドモチベーションと資本統合、同社取締役に就任。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(略称DSS)」を設立。

 それに加えて、各大学ごとのこうした評価をGPA(Grade Point Average、この場合は最高4.0~最低1.0)に換算した値の平均点と、取得した単位に対する最高・最低の評価の割合を見られます。

ということは、大学ごとの評価なんですね。「早稲田大学のBは法政大学のA」とか、大学による評価を共通化する物差しを意図したものではない?

:ええ、あくまで「その大学の中での評価を、企業側が分かりやすいように整理し直す」わけで、すべての大学を共通した評価ではありません。大学の順位付けが我々の意図ではないので。

ちなみに料金はいくらですか。

:学生さんは無料、企業はデータ数(人数)によって違っていて、100人までなら年間1万円。最も高額な5万人以上で年30万円としています。

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「就活、「コミュ力偏重」から「成績も」へ?」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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