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「ATM108円」で火が付く銀行の顧客囲い込み競争

2014年1月20日(月)

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三菱東京UFJ銀行は昨年12月20日にATM利用手数料を改定した(写真:ロイター/アフロ)

 4月の消費増税を控えて、ATM手数料の引き上げでメガバンクが足並みを揃えることになった。

 三井住友銀行の国部毅頭取は1月16日、全国銀行協会会長としての定例記者会見で、4月以降のATM手数料について「各銀行がそれぞれ判断するもの」と断ったうえで、同行としては税率の引き上げ分を手数料に転嫁する方向で検討していることを明らかにした。これにより、平日昼のATM手数料は4月から現在の105円が108円になる見通しだ。

 本誌の調べによると、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行も同様に手数料引き上げの方向で準備を進めているという。ATMの設置数で群を抜くメガバンクの動きに地方銀行なども追随する公算が大きいと見ていいだろう。

 利用者にとっては負担増になることは間違いない。しかし、横並びに見える消費増税への備えが、各行のサービス競争に火をつける可能性も否定できない。

 各行は従来から自行の会員になった利用者には特典として優遇サービスを設けている。サービスにはステージがあり、口座の預金残高が多かったり、公共料金やクレジットカードの引き落とし口座に指定したりしていれば優遇策はより手厚くなる。ステージが上がると、ATM手数料を無料にできる時間帯や頻度が高まる。

 「今回の消費増税を機に、各銀行の会員優遇の流れは一層強まるのではないか」。業界関係者はこうささやき合う。既にその兆候は出始めている。

コンビニATM有料の背景

 銀行のATM手数料をめぐって、昨年12月20日以降に大きな動きがあった。三菱東京UFJ銀行がATM手数料の改定を決定。これまでメガバンクの中で唯一無料だった提携コンビニエンスストアでの平日昼(午前8時45分~午後6時)の手数料を105円に、それ以外の時間帯は105円から210円に引き上げた。

 その一方で、自行のATM手数料を無料とする時間帯をそれまでの平日昼のみから休日を含めたすべての日の午後9時までに拡大した。同行はこの改定について「経営資源配分の見直し」とコメントしているが、自行のATMに顧客を誘導する狙いがあるのは間違いない。

 改定前に同行が顧客の利用動向を分析したところ、コンビニATMでの引き出し回数は1カ月当たり3回程度の人が多いことが分かった。同行はネットバンク契約者で、預金残高などが30万円以上の条件を満たすと月3回までATM手数料を無料にする特典がある。「優遇サービスで対応できる範囲であると判断した」(同行広報部)

 「コンビニATM無料」を廃止したことで、三菱東京UFJ銀行はコンビニATMに関して三井住友、みずほなど他の銀行とほぼ横並びの手数料水準・サービスに落ち着いたとも言える。

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「「ATM108円」で火が付く銀行の顧客囲い込み競争」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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