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米国の「アジア回帰」外交は絵に描いたモチ

「靖国参拝」を強行した安倍外交に対して打つ手なし

2014年2月20日(木)

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一般教書演説は内政9割、外交1割

 ワシントンの外交専門家たちは、オバマ大統領が1月28日に行った一般教書演説を聴いて愕然とした。「ねじれ議会」に対抗するために大統領令を最大限使って難題に取り組む姿勢を示したものの、こと外交問題についてはお情け程度に触れただけだったからだ。中国の軍備拡大や北朝鮮情勢については一切言及なし。「歴史認識」問題を巡る同盟国・日本と韓国との緊張関係にも触れずじまいで終わった。

 ボストン大学のA・コデビーラ名誉教授は今回の演説を「外交政策に対する真剣みが感じられない演説」とこき下ろす。「オバマ大統領が外交に真剣に取り組んでいないことこそが、アメリカにとって危険極まりない国際情勢を醸し出している原因だ」と、激しく批判している。同氏は、国際関係論で著名な学者の1人である。

 コデビーラ教授はさらにこう指摘する。「もっとも諸外国がオバマ大統領をまともに扱わなくなったのは昨日今日のことではない。ずっと以前からだ。その理由の1つは、世界の流れがアメリカにとって不利な方向に向かっていることに気付いてしまったからだ。アメリカに対する諸外国の尊敬が薄らいだのは、オバマ大統領自身が尊敬されるための努力を怠ったからなのか、あるいは大統領自身が尊敬されていないことを分かっていないのか。自らがニューレフトだということで世界中から抱擁されるとでも勘違いしていたのだろうか」。

世論調査でもオバマ外交は散々の評価

 アメリカは今や世界から尊敬される国家ではなくなってしまった――と見るのはなにもコデビーラ教授だけではない。

 超党派研究機関のピュー・リサーチ・センターが、有力シンクタンクの外交問題評議会と共同で、国際派アメリカ人を対象に昨年末に行った世論調査も、オバマ外交に落第点をつけている。

 同調査によれば、「アメリカは過去に比べ、諸外国から尊敬されていない」との回答が70%に達した。共和党支持者では80%、無党派では74%、民主党支持者でも56%に上った。

 外交政策全般について支持・不支持を尋ねた調査では支持41%、不支持53%。「テロ対策」「対中」「対ロ」など10項目に分けて聞いた設問で、支持が不支持を上回ったのはテロ対策だけ(支持=61%、不支持=44%)。特に「対中」「対シリア」では「支持」が30%(「不支持」はそれぞれ62%、67%)と最も低かった。
"Public Sees U.S. Power Declining as Support for Global Engagement Slips," Pew Reseach Center for the People & the Press, 12/3/2013)

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「米国の「アジア回帰」外交は絵に描いたモチ」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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