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「そんなバカな」というミスは、そんなバカがする

必要なのは完璧なマニュアルではない

2014年2月28日(金)

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部下のあり得ないミスをどう教育すべきか悩む毎日です。良い解決策はないでしょうか。(40代男性)

 遙から

 「なんでこんなことが」という事故がニュースで流れる。

 「なんで」とはその事故が起きるに至るレベルの幼稚さというか、「そんな基本的なミスを・・・」という次元での事故を指す。この類のミスは、予測できなかったであろう深刻な事故よりある意味、とても怖い。

 先日の、川崎市のJR京浜東北線で回送電車が工事用車両と衝突して脱線した事故もその1つ。本来なら最後の電車が通過した後に線路に置かれるべき工事用車両。またそれを置いた後は電車が入れないように赤いランプまでつくはずだったという。

 「なんでそんな基本的なミスを」という恐怖は、それが回送電車だったことで、冷や汗で見る側は終わった。そういう事故が起きないよう当然マニュアルは出来上がっているはずだし、今回の事故で国交省は安全対策をさらに強化するだろう。

 だが、どれほど準備しても「なんでこんなことが」レベルのミスはその想像を絶する幼稚さ、初級さ、基本さゆえに、防ぐのは難しいのではないか、が、私の考えだ。

 日常を見渡すと、「なんでこんなことが」レベルのミスのオンパレードだ。

「鈴木様はどちら様でしょうか」

 東京駅前。最上階のイタリアンでの食事会だった。クオリティーにこだわるのか、マニュアルがとても厳しく作られてある。

 「6時に予約を」
 「かしこまりました。ただし6時少し前に来られても店内に入れませんのでよろしくお願いします」

 そこまで徹底するか、という客にも強要する強気マニュアル。

 「ちょっと早く着きました」「どうぞどうぞ」のゆるさのなさは注文にも反映する。

 「お祝いの席なので、デザートにおめでとうプレートを名前入りで乗せてください」
 「かしこまりました。デザートはスペシャルとシンプルとございます」
 「シンプルでけっこうです」
 「書くお名前は」
 「鈴木君。おめでとう、と」
 「復唱いたします。6時。4名様。デザートはシンプル。お祝いプレートは鈴木君おめでとう、でございますね」

 完璧だ。誰が、どこにミスを予測できようか。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「そんなバカな」というミスは、そんなバカがする」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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