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将棋電王戦、ロボット開発秘話

プロ棋士VS将棋ソフトの真剣勝負を支える

2014年3月20日(木)

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 将棋のプロ棋士とコンピューターソフトが激突する「第3回将棋電王戦」が3月15日に開幕した。第1回は米長邦雄永世棋聖(故人)がソフト「ボンクラーズ」に敗れ、団体戦となった第2回もプロ棋士が1勝3敗1引き分けと敗れている(関連記事:人工知能は“名人”の夢をみるか?)。今回も第1局はコンピューターソフト「習甦(しゅうそ)」が菅井竜也五段に勝った。次戦以降の人間側の巻き返しに期待が高まる。

 これから4月12日の第5局まで続く熱い真剣勝負。その裏側で、実はもう1つの戦いが繰り広げられている。

将棋ロボット登場

 午前10時、対局会場の有明コロシアム。静まり返った会場で対局開始が宣言された直後、「ウィーン」という小さなモーター音が響き、将棋盤の前に座ったロボットアームがお辞儀をするようにかがんだ。対局相手の菅井竜也五段も、思わず少し微笑んだように見えた。

対局開始に当たってお辞儀をする電王手くん
指す瞬間以外は安全ボタンを押しながらじっとしている

 人間VSコンピューター。この構図にふさわしいシカケとして今回用意されたのが、このロボットアームだ。名前は「電王手(でんおうて)くん」。同大会に協賛する自動車部品大手のデンソーが提供した。

 電王手くんは、同社の6軸垂直多関節ロボット「VS-060」を改良して作られた。将棋ソフトの指示をもとに駒を動かす、いわば「代指し」ロボットだ。第1局では1mmの狂いもなく駒を常にマス目の中央に置き続け、金属製の部品だけではなく木製の小さな将棋の駒も扱えることを証明した。第1回、第2回はプロ棋士と、プロ棋士を目指す奨励会員が代指しを務めていた。

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「将棋電王戦、ロボット開発秘話」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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