• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ある貨物駅が映し出す紙の今昔物語

日本製紙を動かした2つの構造変化

2014年3月24日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

印刷用紙を乗せた最後のディーゼル列車が到着した日本製紙の北王子倉庫(東京都北区)

 マニアな鉄道ファンにとって3月14日は特別な日だったのかもしれない。

 午後9時過ぎに「ブルートレイン」として親しまれた寝台特急「あけぼの」の最後の定期運行便が上野駅を出発した。テレビや新聞で大々的に報道されたため、知っている方も多いだろう。だがその7時間前に、もうひとつの「お別れイベント」が開かれたことを知る人は少ない。

 日本貨物鉄道(JR貨物)が東京都内で唯一保有する専用路線「北王子支線」で、最後となるコンテナ車を運行したのだ。同線はJR田端駅に隣接する田端信号場駅(東京都北区)から日本製紙の北王子倉庫(同)を結ぶ全長4キロの区間。日本製紙の石巻工場(宮城県石巻市)で生産した印刷用紙約400トン分を積んだコンテナ車10両をつないだディーゼル列車が1日3便運行していた。

 この日、北王子倉庫に向かう最終貨物車を一目見ようと、沿道には地元民ら約100人のファンがカメラを手に詰めかけた。埼玉県春日部市に住む鉄道ファンの白石紘太郎さん(17)は学校が午前中で終わったため撮影に駆け付けた。「これまでは平日運行だけだったので撮影が難しかったけど、最後にようやく願いが叶った」と目を輝かせて話した。

 日本製紙は昨年8月、北王子倉庫の土地の売却を発表。それに伴い同線の廃止が決まった。製紙業界の2トップである王子ホールディングスと日本製紙は元々同じ会社で、「王子」という社名はこの地名から取られた。明治維新後に需要が高まった洋紙を生産するため、政府はこの地に十條工場を設置した。王子製紙(現王子ホールディングス)に払い下げられ、太平洋戦争後の財閥解体で同工場をベースに十條製紙(現日本製紙)が誕生。

 70年代に主力工場を石巻に移したのを機に、北王子支線を石巻工場で生産した紙を運ぶための貨物専用線として活用するようになった。今回の専用駅の廃止によって、製紙業で発展してきた町である東京都北区から、その名残がなくなることになる。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の社会に足りないのは起業家精神です。

デイビッド・ルーベンシュタイン 米カーライル・グループ共同創業者兼共同最高経営責任者