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消費税8%、その瞬間の銀座は?(後編)

4月1日午前0時を迎えた「夜の町」を取材した

  • 日経ビジネス消費増税取材班

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2014年4月1日(火)

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■シーン1:再び銀座8丁目の高級クラブ街

 「Mさん、あのお店ってまだやっていますよね」

 特集班のデスクである私は、かつて日経ビジネスに在籍し、今は別の雑誌のデスクをしているM先輩に声をかけた。銀座8丁目の並木通り界隈にある、彼が行きつけのバーラウンジを訪れてみようと思い立ったからだ。

 「やっているはずだよ。取材? それならオレも一緒に行くよ」

 居酒屋で腹を満たした後、件の店に向かう。入店したのは3月31日の午後10時過ぎ。「Mさん、お久しぶりじゃない!」。店のママが彼のキープしていたウイスキーのボトルを持って、我々の席についた。

「それをしゃべっちゃ、ダメでしょう!!」

 ボトルの中身はかなり減っている。「午前0時直前に新しいボトルを頼んで、どんな対応をするのか見てみるか」などと考えていた矢先のこと。

 「コイツ、消費増税の取材がしたいと言うんで、連れてきたんだよ」とM先輩がいきなり種明かしをしてしまう。

 「Mさん~、アポなし突撃取材なのに、それを真っ先にしゃべっちゃ、ダメでしょう!!」。こう胸の中で毒づきつつ、観念してママに聞く。

 「消費税率が引き上げられる明日(4月1日)の午前0時以降の消費税の扱いはどうするんですか」

 すると、ママはあっさり答えた。「閉店までは5%のままよ。8%は明日から」。これで取材終了か、と思いきや、ママは次のように続けた。

 「このあたりのクラブの雇われママたちは、消費税の増税分をどうするか、結構悩んでいたわよ」

 その理由を聞くと、こういう事情だった。クラブの雇われママたちの収入は、自分の客の支払いによって左右される。客が頻繁に訪れてお金を使っていくほど自分の収入が増える、いわば歩合制のような形になっているらしい。

 消費税率が5%から8%に引き上げられることに伴う増税分を料金に転嫁すれば、客足が減って自分の実入りも減るかもしれない──。スーパーなどの小売店が抱いているのと同じ懸念を彼女たちも感じているわけだ。

 我々が訪れたバーラウンジをはじめ、銀座の夜のお店で働くホステスにはヘビースモーカーが少なくない。「増税前に慌ててタバコを2カートン買い込んだ子もいたわよ」。こんな消費増税絡みの話をひとしきりした後、話題はママやM先輩の近況に移っていった。

 支払いを済ませて店を出たのは、午前0時半ごろ。領収書には飲食代の総額である「4万2700円」だけが記入され、消費税の欄は空白。1.05で除すると割り切れない金額だ。「結局のところ、ドンブリ勘定なのか」とつぶやく。

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