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500年後にもジブリ映画を 

映画用フィルム 保存用に活路

2014年5月15日(木)

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 映画のデジタル化が進み、映画用フィルムが衰退の一途をたどっている。富士フイルムは上映・撮影用フィルムの販売をすでに終了した。そんな中で、新たに「保存用」としてフィルムを活用する動きが出始めている。

 昨年公開されたスタジオジブリの「風立ちぬ」。ゼロ戦の設計者、堀越二郎の半生を描いた作品だ。宮崎駿監督が手掛ける最後の作品ということもあり注目度は高く、興行収入120億円を超える大ヒットになった。

 この作品を後世にも伝えたい――。そんな想いから、スタジオジブリは「風立ちぬ」の映画データの保存に、富士フイルムが開発したある技術を採用することを決めた。それは、今や映画業界では風前の灯火となりつつある「フィルム」を活用した技術だ。

 フィルムを使った映画は、デジタル化の波に押されて消えつつある。デジタルでの撮影は、大きな機材が必要なく何度も撮り直しができるほか、3D(3次元)への対応も可能。コスト面や利便性など多くの点でフィルム撮影よりもメリットを持つ。フィルムでしか出せない味わいなど、独特な表現にこだわる監督も少なくないが、時代の流れは着実にデジタルへと移りつつある。

 日本映画製作者連盟によると、2010年に29%だったデジタル上映対応の映画館の比率は、わずか3年で約96%にまで高まった。フィルム上映のスクリーンは現在、4%にまで落ち込んでおり、地方では廃館となる映画館も相次いでいる。

デジタル上映のスクリーンが急増している
●全国の映画館のうちデジタル上映の比率
出所:日本映画製作者連盟

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「500年後にもジブリ映画を 」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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