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IHIの航空事業、快走の秘密に迫る

牽引役はエンジンメンテナンス

  • 江村 英哲

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2014年6月10日(火)

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IHIの好業績を支える航空事業ではエンジンの点検や修理を請け負う「補修サービス」が収益の柱に成長している。航空輸送量の増加を受けてメンテナンスの需要は一段と拡大する見通しだ。中核拠点である東京都の瑞穂工場に迫った。

IHIの瑞穂工場(東京都)には各国から航空機エンジンが持ち込まれる

 東京都多摩地域にある米軍横田基地の北東に面した一角に、IHI航空宇宙事業本部の瑞穂工場がある。ここには航空機から取り外されたエンジンが国内外から集まってくる。持ち込まれたエンジンは自衛隊が使う戦闘機用から民間の旅客機用まで大小さまざま。中根洋一工場長は「瑞穂工場では防衛省向けだけでも常時800基超のエンジンのメンテナンスを請け負っている」という。東京郊外にあるこの工場はIHIの収益を支える重要な拠点だ。

 5月8日にIHIが発表した2014年3月期連結決算は売上高が前の期比4%増の1兆3040億円だった。一方、本業のもうけを示す営業利益は同26%増の532億円と大きく伸びた。売上高をみると「資源・エネルギー・環境」と「航空・宇宙・防衛」の2分野が稼ぎ頭になっている。もっとも、営業利益ベースでは航空・宇宙が全体の56%を占め、会社の屋台骨を支えていることが分かる。

 IHIは小型のリージョナルジェットから国際便に利用するジャンボジェットまで様々な大きさの航空機に向けたエンジン部品をOEM(相手先ブランドによる生産)で製造している。動力を伝達するロングシャフトなど中核部品を手掛け、250人乗り以上の航空機向けエンジンに限れば世界7割のシェアを持つ。2014年3月期は円安基調の助けもあって部品販売が伸びた。近年ではエンジンを補修するメンテナンスの需要が急拡大している。

 追い風となったのは規制緩和で格安航空会社(LCC)が増えたことだ。航空機は規定の飛行時間が経過した機体のエンジンを点検しなければならない決まりがある。大手航空会社は整備スタッフを抱えているが、LCCは旅客事業に専念する会社が多く、メンテナンスは外注する。その外注先が主要部品を製造してエンジン構造を知り尽くしているIHIとなっているのだ。

 エンジンを製造する英ロールス・ロイスなど欧米企業もメンテナンス事業を手掛けているが、アジア地域では純正の交換部品を取り揃えるIHIの存在感が大きい。

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