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アップルとルネサスの協力関係は継続していく

ルネサス子会社買収の狙いを、米シナプティクス社長に聞く

  • 佐伯 真也,原 隆

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2014年6月12日(木)

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 半導体メーカーである米シナプティクスは6月10日(米国時間)、ルネサスエレクトロニクス子会社でスマートフォンやタブレット向け液晶用半導体を開発するルネサスエスピードライバ(RSP)で買収すると発表した。シナプティクスは、スマートフォンやタブレットに使われるタッチパネルの制御ICを手掛けており、世界シェアの4割を占める。

 RSPはスマホやタブレットなどに搭載される中小型液晶ディスプレーを駆動するための半導体を手掛ける。設立は2008年で、ルネサスが55%、シャープが25%、台湾メーカーの力晶科技が20%出資している。スマホやタブレット向けの旺盛な需要を受けて業績は好調に推移していたが、ルネサスは事業の選択と集中を進める中で液晶用半導体事業を非注力分野と位置付けており売却先を探していた。

 買収金額は4億7500万ドル(約485億円)。2013年4月から14年3月までの売上高が8億6300万ドル(約881億円)であるシナプティクスにとって、過去最高の買収案件となる。今回の買収の狙いについて、シナプティクス社長兼CEO(最高経営責任者)のリック・バーグマン氏に聞いた。

(聞き手は佐伯真也、原隆)

ルネサスとの交渉はいつ開始したのか。

シナプティクス社長兼CEO(最高経営責任者)のリック・バーグマン氏(写真:北山宏一)

バーグマン:9カ月ほど前からだ。当時、RSPは新しいオーナーを、金融機関を通じて探していた。その動きを耳にした我々はこの上ないチャンスを得た。

 両社の協議はスムーズに進んだと思う。互いの技術が補完的だったことに加え、市場の方向性やビジョンを互いに共有できたからだ。

米アップルがルネサス買収を検討しているという話も流れていた。買収に影響を受けたか。

バーグマン:それに関してはコメントを避けたいが、我々にとってRSPはとてもぴったりとフィットする存在だと感じていた。(アップルと取引関係にある)RSPを買収することによって、アップルとの関係が今後どうなるかは分からない。それは韓国サムスンであっても、個別の内容は控えたい。

 だが、一般的な発言としてとらえてほしいが、買収以前にRSPが持っていた各々の関係は買収以降も継続していきたいと考えている。

 アップルは6~7年前、我々が得意とするタッチパネル関連の半導体技術を社内で独自開発する道を選んだ。個人向けに提供する体験価値として極めて重要だと判断したもようだ。

最終的に買収の決め手になったのは何か。RSPの技術か、それとも彼らが持つ取引先か?

バーグマン:RSPが持っているテクノロジー、そしてマーケットリーダーシップに尽きる。両方を獲得できる機会というのは非常にまれなことだ。

 例えば、皆さんのスマホを手にとってほしい。一般的なタッチパネル型のスマホの場合、ディスプレーの下の部分にRSPの液晶駆動用半導体が入っている。だが、我々が手掛けるタッチパネルを操作するための半導体は別に存在する。通常はこの2つの半導体の間をケーブルがつないでいるが、シナプティクスとRSPの技術が統合して1つのチップにできれば、このケーブルをなくせる。分かりやすいシナジーを挙げたが、ディスプレーとタッチパネルの両方の半導体技術の融合は確実に次の転換期へと進む。

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