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注目語から探るコーヒーの新潮流

フルサービスとサードウェーブコーヒー

2014年7月8日(火)

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 筆者が最近、ちょっとした驚きを感じながら読んだ雑誌記事があります。BRUTUS(マガジンハウス)2014年6月15日号の「喫茶店好き。」という特集です。同誌の目次には「東京の喫茶店 名物メニュー図鑑84」とか「若い喫茶店主に会いに行く。」などの企画が並んでいました。

 筆者がこの特集の何に驚いたかというと、同記事が「カフェ」ではなく「喫茶店」という言葉を使っていたことでした。コーヒー店を取り上げる特集の見出しと言えば、ここしばらく「カフェ」を用いることが定番だったように思います(例「涼カフェ案内」東京ウォーカー2014年7月15日号など)。あくまで筆者が記憶する範囲の話ですが、一般向け雑誌の特集見出しで「喫茶店」という言葉を見かけたのは、相当久しぶりの出来事でした。
 実はコーヒーやコーヒー店の世界では、業界の新潮流を象徴する言葉が幾つか登場しています。そんな言葉の中には「喫茶店」のように再ブレイクを果たした懐かしい言葉だけではなく、「サードウェーブコーヒー」(意味は後述)のような新語も存在します。

 今回のテーマは「注目語から探るコーヒーの新潮流」。コーヒーやコーヒー店の世界で注目されている言葉を通じて、業界でどんな新しい動きが起きているのかを探ってみます。

フルサービス~昔ながらの業態の復活~

 筆者が住んでいる東京では、ここ最近、名古屋発祥の喫茶店「コメダ珈琲店」(コメダ)の店舗が増えたことが話題になっています。1968年創業の同社は、1970年にフランチャイズ化して以降、主に東海地方でチェーン展開を進めてきました。これに加えて2003年には関東地方への進出も開始。現在は東京都だけでも29店舗(2014年7月1日時点)を運営しています。

 このコメダ珈琲店の特徴を語る上で欠かせない注目語が「フルサービス」という言葉です。

 簡単に説明すると「フルサービス」は「セルフサービス」の反対語です。セルフサービスは、客がカウンターで品物を注文して、それを自分で席に運んで、自分で後片付けも行う形式を指します。これに対してフルサービスとは、従業員が客の座る席に赴いて注文を取り、テーブルまで品物を運ぶ形式を指します。言い換えると昔ながらの喫茶店こそがフルサービスということになります。

 そもそも明治時代に日本で初めて喫茶店が登場して以降、コーヒー店のサービスはフルサービスが基本でした。ところが1980年にドトールコーヒーショップが開店して以降、セルフサービス業態が徐々に浸透。1996年にスターバックスコーヒーが上陸し人気を博したことでセルフサービス業態の人気は決定的になりました。その人気のあおりを受けたのが、主に「個人経営」のフルサービス業態でした。

 そんな中「チェーン店」が牽引する形で、フルサービス業態が再注目されているわけです。

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「注目語から探るコーヒーの新潮流」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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