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消費者に“至福の罠”を仕掛ける加工食品業界の裏側(後編)

2014年7月29日(火)

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お菓子を食べはじめたら、途中でやめられなくなり、気づいたら一袋を一気に食べてしまった──。そうした経験は誰にでもある。実は、大手加工食品メーカーは、消費者が自社の食品を買い続けるよう、さまざまなトラップを製品に仕掛けているという。『ニューヨーク・タイムズ紙』記者のマイケル・モス氏は、近著『フードトラップ』で、ライバル企業に打ち勝つため健康をむしばむことを承知で製品を次々と世に送り出す大手加工食品業界の実態を暴いた。著書の舞台は米国だが、登場するのはグローバル企業ばかり。当然、日本も無関係ではいられない。2010年にピュリッツアー賞したこともある敏腕記者モス氏が、米大手加工食品業界の裏側を解説する。

 『フードトラップ』は大手食品企業の陰謀を臭わせる場面から始まる。しかし、調査を進めるにつれて、私は大手加工食品メーカーによる陰謀を感じることが少なくなった。個々の企業は、可能な限り魅力的な商品を作って売ることを目指しており、そのために各社各様の強力なモチベーションをもっている。このモチベーションは、単なる陰謀よりはるかに深く根ざしており、影響力も大きい。

 本書に登場する人物の一人は、コカ・コーラ北南米部門の元社長、ジェフリー・ダンである(第5章)。彼は同社屈指の企業戦士として、ティーンエイジャーへの販売戦略を熟知し、飲料のスーパーサイズ化を手がけ、清涼飲料ファン――コカ・コーラ社内で「消費者」ではなく「ヘビーユーザー」と呼ばれる人々――の取り込みに奔走した。そのダンは現在、ベビーキャロットの販売に携わっている。コカ・コーラ時代の罪の償いをするためだという。

 彼は私にこうも言った。「(私は)隠された証拠を突きつけたわけではありません。証拠はみんなの目の前にある。隠されているわけじゃない。そこがコカ・コーラの賢さです」

清涼飲料水の含まれる糖分は体に認識されにくいため大量に摂取しても体からストップがかかりにくい(GettyImages)

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