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夜カフェ、夜ラン。夜のコトバたち。

夜生活の多様化を知る

2014年8月5日(火)

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 若者の間でラジオの深夜放送がブームになったのは1960年代後半のことでした。例えばニッポン放送の人気番組「オールナイトニッポン」は1967年の放送開始です。いっぽう日本にコンビニエンスストア「セブンイレブン」が上陸したのは1974年のこと。筆者の個人的な感覚では、日本社会で「生活時間の夜型化」が始まったのは1960年代後半から70年代前半にかけてのことだったように思います。

 本来ならばここで、平均的な帰宅時刻や就寝時刻の年次推移グラフでも示したいところです。しかし残念ながら、適当な統計を見つけることができませんでした。

 その代わりに、現状の平均就寝時刻は調べることができました。総務省の平成23年(2011年)社会生活基本調査によると、2011年10月時点の平均帰宅時刻(平日)は18時56分、平均就寝時刻(同)は23時15分とのことでした。ちなみに地域別に見ると、東京都民が帰宅・就寝ともに最も遅い結果となっています。

 さて社会が夜型化すると「夜」や「ナイト」を含むキーワードも増えるものです。1970年代末期には、同名の映画から「サタデーナイトフィーバー」(土曜夜にディスコで踊ること)という言葉が流行ったことがありました。そういえば本稿の冒頭で紹介した「深夜放送」も「夜」を含んだキーワードです。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は「夜のコトバたち」を特集します。最近10年の間に登場した夜・ナイトを含む新語――本稿では便宜的に「夜ワード」と呼ぶことにしましょう――の数々を紹介したいと思います。紹介したキーワードを通じて、今どきの夜型生活とはどんな生活なのかを探ってみましょう。

夜の家事~夜カジ族と夜干し~

 筆者が「夜カジ族」という謎のキーワードに出会ったのは2008年のことでした。手元には「産経新聞の記事で見た」との記録が残っています。そこで新聞データベースを検索してみると、2008年3月3日付け東京朝刊の記事を見つけることができました。表題には「人気は『低騒音』家電メーカー“静かな争い”『夜カジ族』増加に対応」とあります。家電メーカーの間で、低騒音の掃除機や洗濯機の訴求が盛んになっているとの内容でした。

 ところでこの記事の本文では、夜カジ族という言葉が説明もなく登場します。「帰宅後の夜間に家事をする“夜カジ族”の増加が背景にある」と、実にサラっと書き流してあるのです。しかし「夜カジ族」という言葉を使った記事は、ほかの新聞も含めてこれが最古。筆者には、唐突な言葉の選択であるように思えました。

 実は夜カジ族という言葉には仕掛け人(会社)が存在します。事情についてはフジサンケイビジネスアイの2010年8月31日付けの記事「【次世代マーケティング考】時代にマッチした言葉を生み出す」に説明がありました。それによるとPR会社のコムデックスが、東芝の掃除機「クワイエ」を宣伝する目的で、夜カジ族という言葉を生み出したというのが事の真相でした。

 記事によれば、この造語が世に出る経緯は以下のようなものでした。

 まず同社は「働く女性の増加で夜の家事が一般化したが、騒音がトラブルになっている」という社会状況を把握します。そして「夜でも利用できる静音タイプの家電にニーズがある」と分析しました。この分析結果を新聞・雑誌などのメディアにもちかけたところ、好感触を得たといいます。

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「夜カフェ、夜ラン。夜のコトバたち。」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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