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世界との差を痛感しつつある霞ヶ関官僚たち

日本の官僚はこのままでは世界と戦えない!(その1)

2014年8月4日(月)

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 多くの国民が日本最高の頭脳と信じている日本の霞ヶ関官僚。政治家もメディアも彼らに対する不満を漏らすものの、日本最大のシンクタンクとして当てにしている。しかし、彼ら自身は、他国の官僚たちと競う国際舞台で、彼我の力の差を見せつけられて自信をなくしている。

 高度成長時代は欧米に政策立案のモデルがあった。だが、グローバル化、テクノロジーの進化、高齢化などの変化が史上最大のスケールとスピードで進む現在、霞ヶ関官僚たちは、率直に言えば、何をやればいいのか分からなくなっている。

 そして、自分たちの国に有利なゲームを展開できるように、世界の官僚たちが仲間作りをしている時に、霞ヶ関官僚たちはネットワーキングの機会さえ失っている。

 その背景には政治と政府の無作為があると思う。公務員制度改革が叫ばれるものの、公務員の力を引き上げる施策はない。官僚バッシングと同義語になっている。その裏には、政治家と官僚がつぶし合いをしていても日本は大丈夫とのおごりがあったのだと思う。しかし、ここにきて、政治家も官僚も連携して自らをレベルアップしないと、日本のために有効な政策を作り実施することができなくなってきている。今回は日本の官僚を取り巻く世界の現状とやるべき改革について、シンガポールからの提言第一弾として記してみる。

 シンガポールに引っ越して最初の仕事が大仕事であった。衆議院の内閣委員会の幹部(委員長及び理事)を当校(国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院)にお迎えした。委員長は柴山昌彦衆院議員。同議員は、自民党初の公募で勝ち残り、2004年の衆院選で初当選。外務政務官、総務副大臣を務めた経験を持つ。

世界の官僚は継続的トレーニングを欠かさない

 当校に来られた目的は、所管である公務員制度改革について議論するためである。当校はASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国を中心にインドや中国、アフリカ諸国などの幹部官僚に向けた研修を手掛けている大学院で、今年が開校10周年。今までに世界80カ国から訪れた1万1000人以上の官僚、NGOリーダー、大企業の社員に人材研修を施してきた。アジア版ケネディスクールと呼ばれるゆえんである。

 ここに兼任教授として赴任して感じるのは、世界の政府職員は継続的なトレーニングを受けていることだ。課長になっても、局長審議官クラスになっても、国によっては次官になっても、ここでトレーニングを受けている。

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「世界との差を痛感しつつある霞ヶ関官僚たち」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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