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「女のことは女に聞いて女にやらせろ」

悪夢再び。私はフツーに登場したいだけなのに

2014年8月8日(金)

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社内のコミュニケーションを大事にしようと常々提言していますが、一向に効果なく、問題がたびたび発生します。効果的な対策はないでしょうか。(50代男性)

 遙から

 「通じない」。タレントを職業とする私の口をもってしても、相手に通じない。その相手がたまたま男性であることが多いことから、「男には通じない」と相対化してしまっていいものか、あるいは、私が女であることから「女と男は通じ合えない」と普遍化してしまっていいものか、結論づけるのは早計として、いずれにせよ、女である私がたまたま男性である仕事相手に何かを要求した時、「通じない」ことは多いとしばしば感じる昨今だ。

 以前、このコラムでも紹介したが、女性司会者が私を会場に呼び入れる時に、わざわざその女性司会者が準備し、歩数まで逆算して決めた登場音が、本番で流れなかったことがあった。その理由はホテルの音響ブースに“人がいなかった”という、想定外のミス。女性司会者が「だからこのホテルは二流なのよっ」と担当男性にブチ切れたエピソードを書いた。

 無音で登場した私の心のどこかにそれがトラウマのようなかすり傷になっていたのだろう。タレントとして無音で大勢の客前に登場するほど、サエないことはない。…通夜ちゃうねんから…という心持ちから会場を盛り上げるしんどさは、やはり、トラウマになったのかもしれない。

 だから後日、こういうことになった。

トラウマ払しょくへ、対策は念入りに

 再び、女性客ばかりの会場でのトークショーのゲストになる機会を得た。応募は聞くと5000人を超える。その中から抽選での500人だ。おのずと盛会が想像できるイベントだった。会場はホテル。ならば、と、私は過去のトラウマを払しょくすべく打ち合わせ時に男性スタッフに提案した。

 「登場は、客席後方からにしていただけませんか。そして登場音を。ホテルだから結婚式やパーティ用の登場音はあるはず」

 男性は言った。
 「ほー」
 いまいち響かない相手に私は重ねた。

 「私は長い間、宝塚のスターとトークする仕事をしていました。会場がホテルで客席が女性で満杯なら、客席後方から音楽と共に登場し、客席からステージに上がる、というのがとても盛り上がるのを仕事の経験上、知っています。この演出は、お客さんが女性ばかりでお洒落して来ていること。場所がホテルであること。この条件下において成功する演出です。やってみませんか?」

 男性は「やりましょう。やはり経験は違いますなぁ。面白い演出だ」
 ただし、と、私は続けた。
 「これも経験ですが、この演出をしようとして、その瞬間に音響ブースに誰も人がおらず、無音で登場した苦い経験もあります。だから、登場時にはホテルの音響ブースに人がいることを念入りに確認してください」
 「わかりました」

 …だが、不幸はやってくる。

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「「女のことは女に聞いて女にやらせろ」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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