• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

福島で活躍する“ガンタンク”似のロボット

除染に投入された三菱重工の「マイスター」

2014年8月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

東日本大震災後の福島県の原子力発電所で、投入に時間がかかった日本のロボット。だが現地の作業が、「監視」から「除染」へと高度化する中で活躍が目立ち始めている。悔しさをバネに三菱重工業の技術者たちが開発した「ガンタンク」似のロボットとは。

 「ガンタンクに似ている」。三菱重工業の遠隔作業ロボット「MHI-MEISTeR(マイスター)」を見て、そんな感想を持つ人は少なくないだろう。ガンタンクは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するクローラー(無限軌道)で走行する双腕のロボットだ。マイスターもクローラーで走行し、2本の腕を持つ。ボディの色も、白を基調に、青、赤、黄で鮮やかに塗装されたガンダムカラーだ。

 そんなマイスターが、福島第一原子力発電所の除染作業で活躍している。建屋内を動き回って、放射能に汚染された物質を専用ノズルで吸引。ブラスト材(研削材)を噴射し、汚染された箇所の表面を薄く削り取るなどの作業も可能だ。放射能に汚染され、人間が作業するのが難しい環境だからこそ、ロボットの果たす役割は大きい。

福島第一原子力発電所で吸引除染作業中の三菱重工業の「MHI-MEISTeR」

 だが、東日本大震災が発生した直後の福島第一原発では、米アイロボットの「パックボット」など海外メーカーの軍事・偵察ロボットの活躍が目立った。日本メーカーのロボットは投入に時間がかかり、当初は出番が限られていた。この状況を悔しい気持ちで見ていたのが三菱重工の技術者たちだ。

 実は、三菱重工は原子力事故などを想定した「災害支援ロボット」の開発に長年取り組んできた。マイスターの前身となるロボットを開発したきっかけは、1999年に発生した茨城県東海村の核燃料加工施設での臨界事故。至近距離で被曝した作業員が死亡し、多数の被曝者が出た。この時、事故直後に、現場にすぐに投入して作業できるロボットが存在しなかったことが問題視された。

 国が予算を付け、急きょ災害支援ロボットを開発する企業を募集する中で、三菱重工は手を上げた。まず、ドアの開閉や配管穴開けが可能なロボット「MARS-A」や重量物を運搬できる「MARS-T」を開発。その後、2本のアームによる軽作業が可能な「MARS-D」などを開発した。当初は国のプロジェクトで予算が付いたが、その後は社内で地道に開発を続けてきた。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「福島で活躍する“ガンタンク”似のロボット」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス記者

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長