• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アベノミクスに乗れた慶応、乗れなかった早稲田

2013年度の運用収入、資産構成で二極化

2014年8月20日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

主な私立大学の2013年度の資産運用収入
順位 大学名 資産運用収入(百万円) 前年度比増減率(%) 帰属収入に占める割合(%)
1 慶應義塾 5516 53.9 3.6
2 帝京 3862 16.9 3.7
3 日本 2518 0.1 1.4
4 上智 2037 8.5 8.8
5 武庫川女子 1857 12.7 9.1
6 立正 1834 38.7 8.4
7 中央 1709 89.4 4.0
8 早稲田 1703 ▲ 19.4 1.7
9 立命館 1636 20.2 2.1
10 国学院 1494 2.1 7.7
11 東海 1435 14.7 1.0
12 関西外国語 1291 2.1 7.8
13 明治 932 3.4 1.8
14 同志社 915 ▲ 7.8 1.5
15 明治学院 900 ▲ 8.6 4.8
16 福岡 870 ▲ 17.6 1.2
17 愛知学院 814 37.6 3.3
18 関東学院 813 ▲ 19.0 4.2
19 京都産業 803 22.3 4.1
20 大東文化 799 ▲ 8.4 4.9

 株式相場の上昇や配当収入の増加が、私立大学の経営の安定化に追い風となっている。このほど出そろった2013年度の主要私大の決算によると、資産運用収入の上位20大学のうち14大学で収入額が前の年度から増えた。慶応義塾大学が約5割、帝京大学が2割近く増加するなどの動きが見られた。

 大学は将来の設備投資や研究開発などに備え、資金の一部を株式や債券など金融商品で運用している。総じて保守的な運用姿勢のため債券比率が高く株式の割合は少なめだが、昨年度については株式を保有することがプラスに働いた。為替相場が円安に進み、外国債券の利息収入が円換算で膨らんだことも寄与した。

慶応は2年連続で1位

 大学・大学院などの合計学生数が1万人超などの基準をもとに、2012年度の資産運用収入が多かった主要20私大(傘下に小中高がある場合は学校法人全体)の2013年度の動向を調べた。企業の損益計算書に相当する消費収支計算書に計上する「資産運用収入」の合計額は337億円と前の年度から17%増えた。

 慶応義塾大学の運用収入は55億円で、前の年度に続き1位だった。運用資産は全体で約1100億円(簿価ベース、預金を含む)。債券を中心に分散投資を行い、格付けがA格やダブルA格以上と信用力が高い国内外の国債や社債に投資している。円安で外国債券の利息収入が増えた。

 30億円強を持つ日本株について、「価格が取得時から約1割上昇すると売って利益を確定させる手法をとっている」(経理部)ことも寄与した。今年3月末の日経平均株価は1年前から約2割上昇。個別銘柄では日経平均以上に値上がりしたものも多く、株高が収入増につながった形だ。

 2位も昨年に続き帝京大学で、運用収入は38億円だった。帝京大は株式、債券とも長期運用を基本とする。債券で安定した利息収入を得たほか、株式を保有する国内外の企業が収益拡大に伴って配当金を増やし、配当収入の増加につながった。4割近く増え6位になった立正大学も「円安で保有債券の利息が増えたり、早期償還されて収入を得たりした」(財務担当の榊原英夫・副学長兼常任理事)という。 一方、8位の早稲田大学は19%減と3年連続で減った。運用資産の約6割を日米国債など債券が占め、満期まで保有する。償還資金は同じ債券に振り向け、保有比率を一定に保つ運用を続ける。昨年度は2012年度に続いて世界的に金利が低下傾向にあり、再投資した債券の利回りが前回の投資時点から総じて低下。金利収入の減少につながった。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「アベノミクスに乗れた慶応、乗れなかった早稲田」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長