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追悼 “デパート王”が修羅場で本誌に明かした胸中

元そごう会長 水島廣雄氏が逝去

  • 日経ビジネス編集部

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2014年8月22日(金)

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 そごう(現そごう・西武)の会長を務めた水島廣雄氏が7月に死去していたことが、8月21日に明らかになった。102歳だった。

 日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)からそごうに移った同氏は、そごうを日本最大の百貨店グループに押し上げて、デパート王と言われた。しかし、バブル崩壊後は過剰投資から経営不振に陥る。最後は当時では過去最大の1兆8700億円の負債を抱えて、民事再生法の適用を申請し、破綻に至った。

 頂上からどん底へ──。波乱に満ちた人生を送った男は、破綻の間際、本誌だけに胸の内を吐露していた。40年にわたってそごうのトップに君臨し、高度成長期、バブル、そしてその崩壊までを経営者として経験した時代の寵児の足跡を振り返るため、同氏の激白とそごうの終焉に向かう様子を克明に記した2000年4月17日号の記事を再掲する。

本誌独占 水島廣雄 そごう会長 激白

放漫経営していない、債務免除は当然

 確かに今そごうは苦しいですよ。しかし、そごうグループが売上高1兆2000億円に達し、百貨店業界のトップに立ったこともあるのです。今から10年後、いや7~8年後でしょうか、景気がよくなった時のことを考えてごらんなさい。1兆円の売上高が2~3%伸びるだけで、200億~300億円の現金が入ってきます。実際に売上高が2%でも伸びていれば、銀行に頭を下げなくても済みました。

 私は「景気がもう少し回復したら」と言って、そごうを去っていきます。しかし将来、景気が回復して、そごうが芽を吹いた時に、その売上高を可能にしたのは誰なのか、施設は誰が造ったのか、そごうを日本一の百貨店にしたのは誰か、問い直される日が必ず来ますよ。27店舗のうち5店舗は撤退することになりましたが、再び日本一を狙うのは夢ではありません。法人は死せず、なんですから。

 私は、大阪、神戸、東京の3店舗しかなかったそごうを、30年余りで国内だけでも30店にまで増やしました。三越や高島屋は何百年かかって十数店だけしか店舗を構えていません。よその百貨店は雇われ重役ですから、借金してまで店を増やそうとすると社内の反発を受けます。でも借金をしないから売上高は増えません。

 店は行政から頼まれて出したものばかりです。社会のための出店なんです。撤退することになった多摩そごうも、鈴木俊一・元東京都知事が「人口30万人になります」と言うから出店しました。ところが、実際には15万人にとどまっています。放漫経営と言われますが、どの店も理論を立てて出店しました。ただ、時に利あらず、だったというわけです。

(写真:鈴木 千尋)

 私は、そごうを率いた40年で6000億~8000億円くらい使いました。それが1兆7000億円の有利子負債にまでなったのは、利息が嵩んで倍になったからです。(今回の債務免除要請は)過去の銀行による貸し出し競争の遺物ですね。私が利息をまけろと言ったことがあるか、要らんと言ったのに借りてくれと言われて、銀行はどれだけの利息を取ったのか、一体そごうの借金を多くしたのは誰だ――。そう考えると、銀行が6390億円まけるのは当たり前です。借金が1兆円を切れば、そごうは再生しますよ。

 国際通貨基金などの国際機関に何千人の専門家がいても、当時誰がバブルが弾けると言っていましたか。地球上の誰もがバブル経済が崩壊するとは思っていませんでした。

コメント2件コメント/レビュー

この記事を読んでると気分が悪くなるくらいの、元経営者に嫌悪感を覚える。結果責任からの点では極悪人としか言いようがない。ダイエーのデパート版だね。(2014/08/22)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この記事を読んでると気分が悪くなるくらいの、元経営者に嫌悪感を覚える。結果責任からの点では極悪人としか言いようがない。ダイエーのデパート版だね。(2014/08/22)

そごう、100万円程度でしたが株がパーになった苦い思い出がありますね。ワンマン体制高じて独善的な運営が仇になった典型例ではないでしょうか。株の損についての恨みはありませんが、こういう会社の株主はお客様としてのファンを兼ねている、経営交代に当たって何の挨拶も配慮もなかったことについては裏切られた思いがあり、二度とそごうで買い物をすまいと誓いました。(2014/08/22)

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