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「今あえて言う。たかがキスじゃないか」

あの写真と都議の野次、その向こう側にあるもの

2014年9月12日(金)

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女性の新閣僚が5人誕生しました。女性の活用と登用が企業にも求められる中で、女性上司のセクハラも増えるのでしょうか。(30代男性)

 遙から

 女性入閣5名。本当なら安倍総理は橋本聖子氏を入れて6名にしたかったはずだと勝手に想像している。小泉政権下では女性閣僚5名。それを超えたかったはずだ、と。外された要因はキス写真かと思いきや、「いや違う。身体を壊した」と。そして杖ついて激ヤセした橋本聖子氏の写真が出る。

 じゃあ、なぜ身体を壊したのかのスイッチとしてキス写真があるのではないか。報道と体調はセットだと思っている。報道のされ方で入院や命を落とす人まで様々いるからだ。

 じゃあ、あのキス写真は、身体を壊し、大臣の道を外されるほどのことだったのか、と、改めてあの"キス写真"とはなんだったのかを検証しないではいられなくなった。あの一枚の写真はセクハラの証拠としてひとりの女性をボコボコにせねばならないほどのスキャンダラスな一枚なのか。あるいは、ノリ、や、楽しい雰囲気の中のじゃれ方として済ませていい一瞬だったのか。そのお相手の高橋選手の擁護的発言も、"パワハラ下における発言"として片づけることもできるし、本当に、擁護しているのかもしれない。

「おっさんのセクハラ」と何が「ちょっと違う」のか

 いずれにせよ、権力を持つ側と、その下にいる側との発信はこれほどに「それも力関係が言わせているのではないか」と、実際のところが見えづらくわかりにくい。仮に、高橋選手がその一瞬を「わ、やだ」と思ったとして、やはり私はここに立ち返るのだ。

 それでも、メディアでボコボコにすべき決定的一枚だったのだろうか、と。

 コメンテーターの意見を聞いているとセクハラの定義すら共有していないのがその混乱ぶりからうかがえる。
「橋本聖子氏だったから問題写真になったのであって、これが、若い女性なら?」
「上司と部下じゃないから」
「いや、オリンピックでの決定権を持つ立場だから、選手はノーが言いにくい」
など。

 唯一、ダウンタウンの松本氏が言ったコメントに共感した。

 「おっさんのやるセクハラとはちょっと違うと思うんですけどね…」

 そのとおりだと思った。とりたてて女性学を学んでいないだろう芸人さんでも、「おっさんのそれとはちょっと違う」と直観で発言している。

 では、どう「ちょっと違う」のか。

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「「今あえて言う。たかがキスじゃないか」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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