• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“他人事”のキエフ政府、困窮を極める東ウクライナ住人

キエフ訪問からウクライナ危機を考える

  • 中村亨

  • 岡部芳彦

バックナンバー

2014年10月15日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 9月初頭(9月3日~6日)ウクライナ(キエフ)を訪問し、4日、神戸学院大学経済学部は、ウクライナ国立農業科学アカデミー・アグロエコロジー・環境マネジメント研究所と学術協定を締結した。

 すでに2年前から本学キャンパスにてウクライナ・フォーラムを開催し、アカデミックな交流の延長線上に今回の学術協定の結実をみたわけである。この学術協定に先立ち、今秋のノーベル平和賞候補であり、クリミア・タタール人のリーダーでウクライナ最高会議(国会)議員でもある人権運動家ムスタファ・ ジェミーレフ氏、さらにはオレクサンドル・シチ副首相との会談も実現し、現在のウクライナ危機の情勢をお聞きした。

 たまたまその日は、ドネツクで紛争を繰り返す親ロシア派との一時停戦を決定した緊張を孕んだ日でもあった。今回の滞在を通して、筆者らが理解したウクライナ危機の問題を簡単に紹介したい。

日本のODAとウクライナの貿易依存関係

 空港で出迎えを受けると、すぐに関係者から、このキエフの空の玄関ボリスポリ国際空港は日本のODA(政府開発援助)で建設されたのであり、町を走るパトカーの多くは、日本のハイブリッド車であり、これも援助の賜物であると聞かされた。

 日本とウクライナの関係は意外と深い(注1)。欧州地域への援助としては最大のウエイトを持つ。

(注1)日本のウクライナへのODA援助実績額(2012年度)は約800万ドル(支出純額ベース)

 日本のアニメが大変な人気であること、首都キエフには500を超えるすし店があること、小学生が選択科目として日本語を習うこともできるという。ただ日本からの輸入はウクライナ全輸入のわずか1%であり、その大半(51%)が自動車である(注2)。

(注2)貿易データは2012年基準でThe Atlas of Economic Complexity(http://atlas.cid.harvard.edu)を使用。以下同様)。

 最も大きな輸入先はロシア(31%)、次に中国、ドイツと続く。一方ウクライナの最大の輸出先は、やはりロシア(24%)であり、エジプト(7%)、トルコ(5%)と続く。ウクライナはロシアからの輸入の大半は石油ガス(47%)であり、ロシアへの輸出は品目が細分化されており、特に際立った特徴を持たないが、あえて言えば輸送貨物車両(10%)くらいであろうか。このように、ウクライナにとってロシアが経済的に密接な関係にあることは一目瞭然である。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授