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江戸の痴話る(ちわる)、平成のディスる

「◯◯る」という造語法の歴史を探る

2014年10月21日(火)

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 2014年9月24日、文化庁は「国語に関する世論調査」の平成25年度(2013年度)分の結果を発表しました。この調査は、文化庁が日本人の国語意識について面接によるアンケート調査を行ったもの。例えば「言葉に関する社会の関心はどうなっていると思うか?」などの意識調査を行うほか、「1か月に読む本の冊数は?」といった実態調査も行います。

 実態調査の中には「この慣用句の意味は、次のうちどちらだと思うか?」といった質問も存在します。つまり「ある言葉や慣用句が、世間でどういう意味で使われているのか」も調べているわけです。

 例えば「世間ずれ」という慣用句の使用実態について、こんな結果が出ました。まず(1)世の中の考えから外れているとした人が55.2%もいました。そのいっぽうで(2)世間を渡ってずる賢くなっているとした人が35.6%しかいなかったのです。世間ずれの本来の意味は(2)の方。つまり現代では、原義とは異なる意味の方が優勢であるわけです。

 今回の「国語に関する世論調査」は「◯◯る」という語形の「造語」についても、その使用実態を調べていました。◯◯るといっても「上がる」「参る」など古くから存在する動詞のことではありません。愚痴が動詞化した「愚痴る」や、パニックが動詞化した「パニクる」などの新しめの造語(おおむね大正から現代にかけての造語)が分析の対象となっています。

 具体的には「愚痴る」「事故る」「告る」「きょどる」「サボる」「パニクる」「タクる」「ディスる」といった動詞が調査対象でした。文化庁はこれらの各々について「聞いたことがあるか」「使ったことがあるか」を調べたのです。この結果については後ほどじっくり紹介することにしましょう。

 筆者はこの調査結果を眺めて、改めて「◯◯るという造語法が、今も昔も定番なんだなぁ」と感じているところです。後ほど詳しく触れますが、この造語法は少なくとも江戸時代には存在しました。それが、現在も定番であり続けているのです。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は「◯◯る」という語形の言葉を特集します。テーマを3つ設けました。まずは(1)国語に関する世論調査の結果について紹介。次に(2)ここ20年ぐらいの間に新しく登場した◯◯るを紹介します。そして最後に(3)造語法の歴史について振り返ってみましょう。3つのテーマを通じて、日本語話者がこの造語法にいかに慣れ親しんでいるのかを示します。

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「江戸の痴話る(ちわる)、平成のディスる」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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