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教育を見直すシンガポールの挑戦

リベラルアーツ導入し、時代を切り開く人材を育てる

2014年10月24日(金)

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 今までのシンガポールの教育は、優秀なプロフェッショナル(官僚、弁護士、金融マン、医師など)を生み出す機関を高等教育機関のヒエラルキーの頂点に置いてきた。しかし、情報化社会とテクノロジーの進展に合わせて、時代を切り開いていく人材も不可欠だと思うようになったようだ。このため、シンガポールの高等教育の従来からの頂点と、米国のリベラルアーツ教育とを融合させた、新たなハイブリッド教育機関をベンチャーとして作り出した。それが2013年に開校した、Yale-NUSカレッジである。

 米アイビーリーグの最高峰で最も多くの米大統領を輩出したイェール大学と、シンガポールの教育の頂点にあるNUS(国立シンガポール大学)がタッグを組んだ。入学試験の合格率は2%を切り、世界最難関の大学の一つになっている。

 ここで学ぶ日本人学生に話を聞いた。2年生に在籍(3年生や4年生はまだいない)するこの人物は、起業家を目指すという。彼へのインタビューからシンガポールの教育の変化とその目指すものを感じていただければと思う。

齊藤初雲(さいとう・しょうん)。1994年生。4歳の時にロサンゼルスに移住。ボストンで中学生活を過ごす。帰国後、慶応義塾湘南藤沢高校を卒業。2013年、Yale-NUSに入学

Yale-NUSカレッジの開校1年目に入学したそうですね。イェール大学と国立シンガポール大学のハイブリットであるYale-NUSカレッジは、まだ何の実績もない、海のものとも山のものとも知れない大学だったと思います。教育事情に詳しい人なら、いち押しと思う人もいたかもしれませんが。どうしてこの学校を選んだのですか? どんなポイントを重視しましたか?

齊藤:普通なら、イェール大学や国立シンガポール大学に入ることによる達成感・将来に向けた安心感を学生は求めます。日本でも、東大に入ることで、卒業後の生活が幾分保証された気分になる学生が少なくないと思います。エリート大学は、その歴史、実績、文化、名声から、そうした気分をもたらしてくれます。Yale-NUSのような真新しいリベラルアーツ大学にはそうしたレガシーはありません。

 しかし、そうしたレガシーがないことこそがYale-NUSカレッジの最大の特徴と言えます。入学してきた学生たち全員にYale-NUSカレッジを一から創る特権が与えられているのです。先輩もいない、しきたりや既存の文化による束縛もない、とてもフレキシブルな文化の中で学生は何にでもチャレンジできます。自分もジャパンソサエティーや哲学愛好会を設立し、この大学に貢献しています。

 Yale-NUSカレッジはとても小さなリベラルアーツ大学ですが、非常にアクティブで、アントレプレナーシップが自然と育まれる環境になっています。自分はこれを求めてこの大学を選びました。

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「教育を見直すシンガポールの挑戦」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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