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独アウディCEOも不安を抱く欧州経済

「地政学リスクによる買い控えを懸念」

2014年10月28日(火)

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 高級自動車市場の中で、今最も勢いのあるメーカーと言っていいのが、ドイツのアウディ・グループだ。2014年1~9月世界新車販売は、前年同期比10.0%増の129万8650台と過去最高を記録。同分野で首位を走るBMWを猛追している。

 業績も手堅い。2014年中間期の売上高は前年同期比5.8%増の267億ユーロ(3兆6045億円)、営業利益は同1%増の27億ユーロ(3645億円)。フォルクスワーゲングループの自動車部門の営業利益の5割を稼ぎ出す大黒柱である。だが、好調を維持する同社も、ここに来て急速に減速懸念が浮上してきた欧州経済には不安の色を隠さない。ルパート・スタドラーCEO(最高経営責任者)に欧州経済と事業の見通しを聞いた。

(聞き手は 蛯谷 敏)

今年9月に上方修正した2014年の年間販売台数170万台の達成はほぼ射程圏内ですね。

スタドラー:そうでなければ、公言しませんよ(笑)。欧州、北米、南米、中国とアウディのブランドは着実に成長しています。日本でも好評いただいているようです。

2014年は世界新車販売数で過去最高記録を更新し続けています。上期の業績も堅調です。これまでの状況を見る限り、アウディ・グループは好調を維持していると言っていいですね。

スタドラー:………(いきなり神妙な顔つきに)。

スタドラー:確かに、新車の販売台数や業績を見れば好調と言っても支障ないと思います。しかし、我々が将来に対して楽観しているかと言えば、決して違います。むしろ、危機意識の方が強い。

危機意識ですか?

スタドラー:大局的に見れば、自動車産業は過去40年でも最も大きな変革期に置かれていると考えています。いわば、試練の時期ですよ。

 何が試練なのか。まず何よりも、目の前の厳しい環境規制への対応があります。欧州委員会は、自動車メーカーに販売する新車の二酸化炭素(CO2)排出量の平均を2021年までに1km当たり95gまで削減することを義務づけています。

 これがいかに困難なことか。欧州でビジネスをする自動車メーカーでなければ理解し難いかも知れませんが、とにかくこれまでの発想の延長で自動車を開発していてもビジネスは永続できません。別次元の対応が求められているのです。そのために、莫大な投資と技術を投入して、新車開発に取り組む必要があります。

 従来のガソリンエンジンはもちろん、ディーゼル、電気自動車などあらゆる車種を活用して、この厳しいCO2規制を乗り越えようとしています。繰り返しになりますが、規制に対応するには、とてつもない投資が必要です。もちろん、これはBMWやダイムラーにとっても同様の課題ですが、1つだけ言えるのは、その投資の対価を得られるまでには相当の時間がかかるということです。

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「独アウディCEOも不安を抱く欧州経済」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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