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「アマゾン×ローソン」はセブンに勝てるか

コンビニEC、開放型vs自前主義の戦い

2014年11月6日(木)

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会見に臨んだアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長(左)とローソンの玉塚元一社長

 11月4日、国内インターネット通販最大手のアマゾンジャパンと、コンビニエンスストア2位のローソンが記者会見を開いた。内容は、ローソン店頭の専用端末「Loppi」で、アマゾンジャパンが取り扱う数千万品目もの商品を買えるようにするというもの。11月5日から静岡県の約200店で始め、今後全国1万2000店への展開を検討する。

 ローソン側としては、通常約3000品目とされるコンビニの限られた品ぞろえを補完できる点をメリットに挙げる。アマゾンとしては、ネットに不慣れな高齢者や、クレジットカードなどの個人情報の入力を敬遠する人もローソン店頭で利用可能にし、顧客層を広げる狙いがあるようだ。

インパクトの弱い効果

 会見の前日、この内容の新聞報道を目にした時には、正直「そんなに大した話ではない」との感想を持った。関係者には申し訳ない。

 だが、ローソンでは既に2008年7月から、消費者がアマゾンで購入した商品を店頭で受け取れるサービスを展開している。今回の主たる発表内容はあくまで、店頭の端末からアマゾンに注文できるようになることだ。「ネット通販もスマートフォンもこれだけ普及した今、わざわざコンビニ店頭を訪れてアマゾンに発注したい人がどれだけいるのか」との思いがぬぐえなかった。

 「受け取り」については、コンビニ店頭で済ませられることをメリットに感じる人がいるのは理解できる。日中留守にすることが多い共働き世帯などでは、再配達を依頼するくらいなら会社帰りに最寄りの店舗で荷物を受け取ろうと思う人はいるだろう。自宅まで来てほしくないという一人暮らしの女性もいよう。

 しかし「注文」については理解しにくい。現状EC(電子商取引)で買い物をしていない人が、すぐに手に入るわけでもない商品を買うためにわざわざ店舗を訪れるだろうか。ついで買いを期待するにしても、専用端末を操作する手間を考えれば、「歯磨き粉を買いに来た人が棚の隣にあった歯ブラシをついでに買い物かごに入れる」といった行動は、あまり起きないのではと思ってしまう。

 会見では、店頭での受け取り手続きの簡素化といった施策も発表された。ローソンにはないがアマゾンでは扱っている商品のバーコード付きカードを店頭陳列し、そのカードを使えば端末操作が簡易になる仕組みも取り入れた。こうしたサービス面での工夫は、利用者の立場からすれば歓迎すべきことだ。

ローソンは店頭でアマゾンの取扱商品を紹介

 だがそのいずれも、ローソンとアマゾン双方の事業に対して大きな影響を及ぼすかと言えば、そうとは思えない。これが、今回の発表内容を「大したことない」と感じた理由だ。そしてその理由は、もう1つある。

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「「アマゾン×ローソン」はセブンに勝てるか」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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