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アキバ工場でシリコンバレーを越えろ

日本発ハードウエア・スタートアップの聖地

2014年11月13日(木)

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 世界で広がる「メイカーズ・ムーブメント」は、確実に日本にも押し寄せている。ハードウエア製品を少ない資金と少ないメンバーで開発する、いわゆるハードウエア・スタートアップ(早期段階にあるベンチャー企業)の登場である。ところが、日本発のスタートアップに対して厳しい評価を下す人は少なくない。その最たる理由が、「米国シリコンバレーの莫大な資金力でバックアップされた海外のスタートアップにはかなうはずがない」というものだ。そんな評価を一転させかねない「場」が11月11日、東京・秋葉原に誕生した。その名も「DMM.make AKIBA」。ここは、日本が世界に誇るハードウエア・スタートアップの聖地になる可能性を秘める。

富士ソフト秋葉原ビルに生まれたスタートアップのための最先端工場「DMM.make AKIBA」は、日本のモノ作り復活のきっかけとなる可能性を秘めている。写真は10階にある作業部屋の1つ

 JR秋葉原駅から徒歩2分の場所にある、ごく一般的なオフィスビルの10階。無機質な廊下を抜けると、その「工場」は突如、現れた。

 高い天井に設置された複数のスポットライトが照らすのは、大手メーカーの工場も顔負けの最新鋭設備だ。電気ドリルなどの一般工具はもちろん、ボール盤やフライス盤、旋盤といったプロ向けの加工機に加え、様々な形状を一発で切削できる最新の5軸マシニングセンター(切削加工機)が並ぶ。

 この工場を所有するのは、ネット通販などを手掛けるDMM.com(本社東京)。同社は2013年7月、一般の個人がデザインしたフィギュアや装飾品などのモデルを3Dプリンターで作り、提供するサービスを始めた。同社によると利用者は徐々に増えており、2014年10月現在、月間5000以上のモデルを受注するまでに成長しているという。

 今回の工場ではさらに1歩踏み込み、3Dプリンターだけではなく、多様なプロ向け製造設備を用意することで、ハードウエア・スタートアップの起業を考える「プロ志向」の人たちが本格的なモノ作りができる場を提供する。そのために投じた資金は設備だけで約5億円。

 同社は前出の10階に加えて、同じビルの11~12階もシェアオフィスや資金繰りなどの相談スペースとして借り受けた。3フロア合わせて「DMM.make AKIBA」と名付け、2014年11月11日にオープンさせた。入居には初期費用(4万~48万円)と月額料金(2万~24万円)が必要だが、10階にある製造設備の使用だけなら初期費用3万円、月額1万5000円で済む。

 ここで、ハードウエア・スタートアップに詳しい人の中にはこんな疑問を持つ人も出てくるだろう。「工作機械などを導入したシェアオフィスは米国シリコンバレーにも数多くある。それとどこが違うのか」ということだ。

 確かに米国など世界各地には「テックショップ」などと呼ばれるスタートアップのためのモノ作りの場が存在する。しかし、DMM.make AKIBAには、それらとは決定的に異なる特徴がある。入居者に対する徹底したサポート体制だ。

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「アキバ工場でシリコンバレーを越えろ」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官