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トヨタFCV、723万円の理由

BMW式もテスラ式もやらない

2014年11月19日(水)

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トヨタ自動車は18日、燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」を12月15日に発売すると発表した。これまで様々な予想がされてきた販売価格も723万6000円(税込み)と正式に公表。国の補助金により、実質的な負担額は520万円程度になる。各社が開発を競ってきたFCVを一足早く「量産」にこぎつけ、2015年末までに日本で400台という販売目標を掲げたトヨタ。発表会後に報道陣の取材に応じたFCV開発責任者の田中義和氏が、価格やミライの仕様に込めた思いを語った。(聞き手は佐藤浩実)

18日発表したFCV「ミライ」と開発責任者の田中義和氏(写真:北山宏一)

発売日が12月15日に決まりました。もうひと月ありません。世界に先駆けてFCVの「量産車」を発売することを、開発陣はどれだけ意識していたのでしょう。どのような意義を感じていますか。

田中:FCVはインフラがないと走れないクルマです。これまでもクルマが先かインフラが先か、鶏か卵かと言われてきた。けれど、クルマが先に出ないと、インフラの整備にはドライブがかかりません。(FCVの量産で)一番乗りしたい気持ちがなかったかと言えばありますが、インフラを少しでも早く整備したいという気持ちが強かった。

 例えば、このクルマは今年6月に、概要だけを発表しました。これはトヨタでは異例です。昨年10月には開発中のクルマで試乗会も開きました。これも異例です。クルマがちゃんと世に出るか、みなさん半信半疑だったと思うので、こういう打ち出し方をしてきました。

今日は詳細な価格がついに明らかになりました。税込みで723万6000円。コストダウンの成果はよく聞かれると思うので、あえて逆に聞きます。FCVという新しいクルマなので、もっと高い価格で、もっと高級車の仕様にして出すことも出来たと思います。なぜ、この価格に決めたのですか。

田中:このクルマはエネルギー(の使い方)を変えるためのクルマです。そして、クルマは普及しないと意味はないと考えています。1000万円で出すことも出来るけれど、それでは高くてお客さんの選択肢に入ってきません。

 もちろん、700万円が普及価格かと言うと、ノーです。700万円でも高いかもしれないけれど、政府の補助で(消費者の実質負担額は)500万円台になる。買いたいと思ってもらえる、ギリギリの線にあると思っています。価格的に。

 高級の価値観は色々とあると思います。(高級車によく使われる木目の)ウォールナット材は使ってはいないですが、(ミライの内装も)先進的だと感じてもらえるのではないかと思っています。

コメント6件コメント/レビュー

トヨタの奥田、張、渡辺三氏の講演を聞いた際に、必ず出るフレーズが「良いものをより安く」でした。張氏だけは米国勤務時代のレクサスでブランド造りを学んだとは仰っていましたが...。今回のFCVの価格設定はトヨタらしい判断ですが、しわ寄せが社員や協力会社に及んでいるような気がしてなりません。日本の景気が今一つ改善されないのは、こういう所に遠因があるのでは?(2014/11/19)

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「トヨタFCV、723万円の理由」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

トヨタの奥田、張、渡辺三氏の講演を聞いた際に、必ず出るフレーズが「良いものをより安く」でした。張氏だけは米国勤務時代のレクサスでブランド造りを学んだとは仰っていましたが...。今回のFCVの価格設定はトヨタらしい判断ですが、しわ寄せが社員や協力会社に及んでいるような気がしてなりません。日本の景気が今一つ改善されないのは、こういう所に遠因があるのでは?(2014/11/19)

未来に向けて新しい提案をしていく姿勢には敬意を表します。それはそれとして、どの国を普及国として設定するのかという観点で見た時に日本は適切な選択なのでしょうか?移動手段は、都市部では電車、地方では軽自動車、が今後の日本のマス層のトレンドではないでしょうか。高齢化というトレンドもあり、(軽自動車と比較して)価格が高い燃料電池車が水素ステーションの普及を促すほどの台数に到達する気がしません(地方ではガソリンスタンドですら減少傾向です)。航続距離に優位性がある燃料電池車は大陸でこそ普及を目指すべき車と感じます。(2014/11/19)

これからのベース電源である石炭ガス化火力発電が水素製造の重要なインフラにもなるので、水素調達の問題は今後解決されるでしょう。日本が先頭に立ってトヨタの水素EVを普及させ「打倒ドイツ車」を目指して頑張りましょう(2014/11/19)

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