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2014年の新語十選

迷いの1年

2014年12月22日(月)

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 STAP細胞、ゴーストライター、号泣会見、セクハラやじ……。2014年はとにかく人騒がせな出来事が多い年でした。しかもその多くに強烈な個性を持った人物が登場。筆者にとっては、そのような個性も強い印象に残った1年でした。

 そんな印象を持っていたせいでしょうか。筆者は今年の「新語・流行語大賞」の結果を意外に思ったのです。なにしろ以上の出来事に関連するキーワードが、ただの1つもトップテンに入選していなかったのですから。

 選考の背景については知りません。選考委員会の皆さんがこれらの出来事に関連するキーワードを最初から選ばなかったのかもしれませんし、「受賞予定者の辞退」などの理由により授賞を取り下げたのかもしれません。ただあくまで「たられば」の話ではありますが、以上のキーワードが入賞した場合の授賞式は、「誰が受賞者になるのか、その受賞者が出席するのか」にかかわらず、すいぶん暗い雰囲気になったかもしれません。

 さて本コラムでは今年も、毎年恒例の「新語十選」を発表します。筆者が独自の観点で選び出した今年の新語たちです。今回で5回目の発表を迎えることができました。

 例年通り3つの選出基準を示しましょう。第1に、今年その言葉が話題になるきっかけがあったこと。付け加えると、今年誕生した言葉でなくてもよいとします。第2は、その言葉が今後しばらく定着しそうであること。または歴史に残りそうなこと。そして第3に、社会がその言葉に大きな関心を寄せたこと。これらを選出の基準とします。

 前置きとして2010年~13年の十選を復習しましょう。

 それでは2014年の十選を紹介しましょう。各語に順位は付けません。ただし本稿での紹介順は、グーグルでの検索結果(執筆時)が多い順としました。今年どんなキーワードが話題になったのか、ぜひ復習してみてください。

壁ドン ~意味の衝突~

 ネット社会の片隅で「壁ドン」の意味に関する論争が起こったのは、数年前の出来事だったと記憶しています。

 論争の主旨はこんな感じでした。「最近『壁を背にした女性に対して、男性(特にイケメン)が手を壁にドンと付きながら何かを迫る』様子のことを壁ドンと言う人がいる。でも本来の意味は違うのでは?」。実はネットでは以前より、違う意味の「壁ドン」が定着していたのです。「集合住宅でうるさい隣人に抗議するために、壁をドンドンと叩く行為」のことです。

 はっきりしたことは分かりませんが、論争の背景には「ある偶然があった」と筆者は推測します。その偶然とは「たまたま」2つの意味で壁ドンという言葉が発明されてしまったことです。男性が女性を追い詰める「萌えの壁ドン」は、声優の新谷良子さんが広めた「壁にドン」という語形が縮まったものと思われます。この語形の省略が、たまたま別概念として存在していた「抗議の壁ドン」と衝突した可能性があるのです。もしこの見立てが正しければ、言葉の成り立ちとして非常に面白い事例であるように思います。

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「2014年の新語十選」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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田坂 正樹 ピーバンドットコム社長