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STAP検証、形だけの幕引き

遠い真相解明の道のり

2014年12月24日(水)

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理研の検証実験チームは「STAP細胞の確認には至らなかった」と発表した

 「STAP現象を再現することはできなかった。来年3月の期限を待たずに、ここで実験を終了することにした」

 理化学研究所は12月19日に開いた記者会見で、STAP細胞の検証実験打ち切りを発表した。小保方晴子研究員は12月21日付で理研を退職。STAP細胞を巡る騒動に一定の区切りを付けることになった。

 STAP細胞は本当にあるのか―。英科学誌「ネイチャー」に掲載したSTAP細胞に関する論文に疑義が持ち上がると、理研は4月から1年間を期限に、検証実験チームを発足させた。

 7月から5カ月間は、小保方氏も立会人や監視カメラの管理下で検証実験に参加。チームとは別の方法でSTAP現象の再現に取り組んだが、いずれも成功に至らなかった。

コツは再現できず

 「200回以上、STAP現象に成功している」。今年4月の記者会見でこう語った小保方氏。理研の相澤慎一・検証実験チームリーダーはこの点について、「緑色に発光するだけだったら200回以上は出る。それが万能性を持つかどうかは話が別だ」と指摘。細胞の死滅時などに自家発光する現象を、STAP現象と誤認した可能性を暗に示した。

 「論文はSTAP細胞という現象論を提示しただけで、最適条件を示したものではない。レシピのような細かなコツが分かれば、誰でも再現できる」

 小保方氏はこの日の会見でこうも訴えていたが、相澤氏は「昔のようなコツが明らかにできていないようだ」と切って捨てた。

 論文の共著者だった丹羽仁史・検証実験チーム副リーダーも態度を一変させた。かつてはSTAP細胞が存在しないと現象を説明できないと話していたが、会見では「論理的帰結として(STAP細胞の存在を)説明したが、今回のデータからそれが揺らいでいるのは明らか。(以前の主張を)廃棄しないといけない」と唇をかみしめた。

 ただ今回の検証実験で「STAP細胞は存在しない」と最終的に結論付けられた訳ではない。理研は「再現することはできなかった」「確認には至らなかった」と説明するだけで、存在の有無については言明を避けた。

 「予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれます」

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「STAP検証、形だけの幕引き」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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