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【現場ルポ】パリ銃撃事件、悪夢の3日間

「テロへの抗戦」が揺さぶるユーロの未来

2015年1月13日(火)

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1月11日、パリ市内のデモ行進の出発地であるレピュビリック(共和国)広場へ向かう人々。この日、150万人以上が参加した

 1月11日、午前11時過ぎ。パリ中の市民が、一つの場所に向かって歩き始めた。パリ中心部の北東にあるレピュビリック(共和国)広場。週刊紙「シャルリエブド」への銃撃事件などで犠牲となった17人を追悼するデモ行進の出発地点である。

 フランスの象徴であるマリアンヌ像がそびえ立つこの広場は、しばしばデモの集合場所となってきた。しかし、正午過ぎには既に広場は人で埋め尽くされる。入りきらなかった参加者は、それぞれの場所でデモ行進開始を待った。

 そして開始時間の午後3時。各地で一斉に巨大なフランス国旗が掲げられ、地鳴りのような拍手が沸き起こった。手拍子に合わせて「シャルリ!シャルリ!」という掛け声が響き渡り、それがデモ行進開始の合図となった。

 「僕らは決して暴力に屈しない。デモ行進でフランスはテロに立ち向かうという決意を世界に訴えたい」。リヨンから駆けつけたという若者はこう語った。パリ市内に住む年配の女性は、「パリは輝きを失っていないということを確認するために参加した」と言い、「JE SUIS CHARLIE(私はシャルリ)」と書かれたプラカードを振った。

 皆思い思いのメッセージを掲げながら、レピュビリック広場から3km離れた終着点のナシオナル広場に歩き始める。多くはその場からほとんど動けずじまいであったが、デモ行進は夜8時過ぎまで続いた。参加者はパリ市内だけで150万人、フランス全土で370万人にのぼったと言う。

 1月7日から9日にかけてフランス・パリで相次いだ銃撃事件。一連のテロでは17人の犠牲者が出た。同国において過去50年で最も犠牲者の多いテロとなった。事件の実行犯は全員射殺され、大きな山は越えたものの、フランス国内は今も厳戒体制が敷かれている。

 「団結こそ力」。事件後の演説でこう訴えたフランスのオランド大統領は、この日のデモ行進によって、表現の自由、そしてテロに屈しない姿勢を改めて表明した。デモ行進には海外50カ国以上から首脳級の要人が集まり、フランスの姿勢を支持。欧米の首脳とは緊急会議を開催し、今後のテロ防止策について協議した。

 しかし、今回のテロは、EU(欧州連合)各国の首脳が想定する以上の影響を欧州にもたらす可能性がある。欧州のテロ組織への本格的な宣戦布告は、経済低迷で揺らぐユーロの枠組みそのものを揺さぶるリスクをはらんでいる。パリを襲った悪夢の3日間。その現場を振り返りながら、今後のユーロへの影響を探った。

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「【現場ルポ】パリ銃撃事件、悪夢の3日間」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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