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「年賀状止め宣言」から今を読む

「しなきゃ」から卒業しなきゃ

2015年1月16日(金)

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年末年始の諸々の行事が正直、面倒でなりません。とはいえ孤立は避けたいし…。続けるべきか、やめるべきか、踏ん切りがつきません。(30代女性)

 遙から

 これ、無意味じゃないんだろうか、という行事と、守りたい伝統、というのをひとつひとつ考える機会が特に年末から年始にかけてある。

 無意味その1。年賀状。

 最近だが「これをもって今後年賀状はお出しいたしませんのでよろしく」という宣言賀状が増えた。皆様はいかがだろうか。少なくとも私には増えた。最も忙しい年末になぜ何十年も会わない、つまり人生にかかわっていない人たちに印刷だけのハガキを送るのか。これが少人数とか老後なら話は別だ。営業にからむのも別だ。無意味にハガキの人数を増やすのを避けるため、私はやたらめったらと今年知り合ったからといって賀状は出さないようにしている。いったん始めたら止めにくいからだ。

見ていないのは私だけじゃないのね

 そんな考えに至る前、何となく出した賀状が始まりとなって、大昔一度ラジオでご一緒し、生涯ご一緒しないだろうADさんにまで何十年と出し続けるという意味のわからんことになっている。同窓生もしかり。人生のどこかで一度、たった1年を共にしたくらいで何十年と互いの人生に関わらない人に“印刷賀状”を出し続ける意味が私にはわからない。数百枚になると手書きは最初から断念し、数十年会ってもいないからひと言書くことも思いあたらない。女性は苗字が変わり、なおいっそう誰だかわからない。誰に出しているのかも、誰からもらっているのかもわからない。だから印刷。来る年賀状を楽しみにしている自分もない。去年の年賀状を見たのは今年用に書く年末になってからだった。

 どうやら年賀状を見ていないのは私だけではなさそうだ、と気付いたのは、住所変更してからだ。「住所が変わりました」と通知しても前の住所にくる。そういう人をピックアップして、翌年、差出住所に赤丸をして、「新住所です」と矢印をつける。でも旧住所に来る。

 だから今年は差出住所を書かないでおいた。すると、「住所を教えてください」といちいち連絡がきて面倒くさかった。何年も新住所を書いているっちゅーねん、とあきれる。読みもしない、誰に出しているかもわからない年賀状。私もそろそろやめようかと本気で考えている。

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「「年賀状止め宣言」から今を読む」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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