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トヨタとテスラ、特許開放に意味はあるのか

独VW幹部が投げかける知財戦略の疑問

2015年1月21日(水)

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独フォルクスワーゲン電子・電装開発部門担当専務のフォルクマル・タンネベルガー氏

 「トヨタの特許は無償公開の発表がされたばかり。精査できていないのでコメントできない。テスラの特許に関してはすでに調査したが、新しいものは何もなかった」

 このほど来日した独フォルクスワーゲン(VW)電子・電装開発部門担当専務のフォルクマル・タンネベルガー氏はこう語った。

 このところ、自動車業界では「特許開放」の動きが話題を集めている。昨年6月に米テスラ・モーターズがEV(電気自動車)関連特許を開放すると発表。トヨタ自動車も今年1月、2020年までの期間限定でFCV(燃料電池車)関連特許を無償公開した。いずれもEVやFCVの本格的な普及拡大を睨み、デファクトスタンダード(事実上の標準)を獲得しつつ、仲間作りを急ごうとする姿勢が鮮明だ。

 2014年に世界販売で1014万台を達成し、トヨタと業界の盟主の座を争うVW。EVは既に発売済みで、FCVについては「(水素ステーションなど)インフラが整えば迅速に発売できる」(同)と自信を見せる。

 本当にVWはトヨタの特許を使わずにFCVの開発・販売を実現できるのか。この質問に対してタンネベルガー氏は「前述したように精査中なので一般論だが」と前置きしつつこう答えた。「VWは新技術開発にあたって、必ず関連技術が競合他社にあるかをチェックし、持たなくてはならない技術はどこにあるのかを見極める。その上で他の自動車メーカーやサプライヤーとの協力がどの部分で必要かを判断する」と言う。

コメント6件コメント/レビュー

「FCVについては「(水素ステーションなど)インフラが整えば迅速に発売できる」(同)と自信を見せる。」発売できると自信を見せるだけなのと、実際に市販することとの間には、大きな差があるのではないか。「特許を取得してから数年後に業界として標準化するのにあたり、必要に迫れられて特許を公開するようなやり方はしたくない。もし技術の公開や標準化が必要であれば最初からそう取り組むべきだ」。そしてトヨタは、いち早く公開に踏み切ったのではないか。この件に関しては、ドイツ人の意見を有難がる必要は無い様に思える。(2015/01/21)

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「トヨタとテスラ、特許開放に意味はあるのか」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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「FCVについては「(水素ステーションなど)インフラが整えば迅速に発売できる」(同)と自信を見せる。」発売できると自信を見せるだけなのと、実際に市販することとの間には、大きな差があるのではないか。「特許を取得してから数年後に業界として標準化するのにあたり、必要に迫れられて特許を公開するようなやり方はしたくない。もし技術の公開や標準化が必要であれば最初からそう取り組むべきだ」。そしてトヨタは、いち早く公開に踏み切ったのではないか。この件に関しては、ドイツ人の意見を有難がる必要は無い様に思える。(2015/01/21)

次世代自動車、特に電装の「事実上の標準」で日本とドイツは熾烈な争いを繰り広げているので、当然の見解でしょう。フランスやイギリスでは中国並みの窒素酸化物大気汚染でドイツが得意とするディーゼル車がやり玉に挙がって(かつて、石原氏がペットボトルを振ったように)日本車が優勢となっています。(2015/01/21)

結局「意味がない」という結論?各メーカーや団体は,開発の段階で周りを巻き込みつつ開発を進めていたのではないか? EVの場合でも,それこそ充電用のコンセントの規格など,いろいろやっていたではないか。FCVでも同じ気がする。共有すべきは共有し,隠すべきは隠す。その部分にVWとトヨタの間で大きな違いがあるとは思えない。特許の公開によるメリットについては,まだ結論を出すのは早い気がする。(2015/01/21)

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