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クルマ、消える「マイナーチェンジ」

4~6年周期じゃ間に合わない

2015年2月9日(月)

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マツダが1月に改良・発売した「CX-5」(左)と「アテンザ」

 「『マイナーチェンジ』という言葉を使うのは、やめました」

 1月末、マツダ商品本部の大塚正志氏は、2種類のクルマを前にこう語り始めた。そこに並んでいたのは1月に改良・発売したSUVの「CX-5」とセダン「アテンザ」。いずれも2012年に「新型車」として売り出した車種なので、4~6年周期のフルモデルチェンジ(全面改良)までの半ばにある今回の改良・発売は、従来であれば「マイナーチェンジ(一部改良)」と表現していた。

 しかし、広報部門のニュースリリースのタイトルは「大幅改良」。本文中にも「マイナーチェンジ」の文字はない。2010年に出した当時のアテンザの改良・発売のリリースが「マイナーチェンジ」とうたっているのとは対照的だ。対外的な発表だけではなく社内でも、「マイナーチェンジ」という言葉を使わず、「IPM(インテリム・プロダクト・メジャーの略)」と呼んで開発を進めたという。

デザインを少しいじるだけでは振り向いてくれない

 なぜ、マイナーチェンジという言葉は封印されたのか。

 率直に言えば、「マイナーな変更ではなく、大幅な改良を施しているから」(アテンザ開発担当主査の松岡英樹氏)だ。下の表に挙げたように、対向車や先行車を認識して光量を変えるLEDヘッドランプの採用やサスペンションの改良、インパネのデザイン変更など、CX-5とアテンザの改良点は多岐にわたる。確かに、デザインなどを少しいじる従来のマイナーチェンジではない。

マツダがCX-5とアテンザで実施した改良のポイント
外装(エクステリア) LEDヘッドランプを用いてデザインを変更
内装(インテリア) インパネのデザインを一新
運動性能(ダイナミクス) 乗り心地を改善するダンパー(緩衝材)を搭載、座席クッション性など後席の乗り心地を改善
安全性能 対向車や先行車の位置をもとに、光量などを自動調節するヘッドランプを搭載
カーナビ・通信系 インパネなどの内装と一体感のあるユーザーインターフェース(画面)に

 実はマツダ以外でも、「マイナーチェンジとのタイミングですが、大幅に改良しました」というクルマは最近続出している。

トヨタは米国で「ビックマイナー」実施

 例えば、日産自動車は2月に発売するセダン「フーガ」で「『ビッグマイナーチェンジ』をする」と広告している。トヨタ自動車も昨年米国で改良・発売した「カムリ」を「ビッグマイナーチェンジ」と呼んでいた。車台(プラットホーム)こそそのままだが、クルマの外観をがらりと変えたためだ。

 マツダ商品本部の大塚氏は大幅改良の理由について「お客さんにとっては、ショールームに並ぶすべてのクルマに、常に最新の技術が搭載されているほうがうれしいから」と話す。だから「発売から時間が経って話題性も乏しくなってきたし、販売店も売りにくいから少し変えましょう」という「メーカー目線」のマイナーチェンジの域にとどまらず、その時の最新技術をどんどん取り込んだ改良が行われるようになってきたのだという。

 しかし、顧客にとって「最新のモノがうれしい」のは、今も昔も変わらないはずだ。なぜ最近になって、マイナーチェンジ離れが広がっているのか。

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「クルマ、消える「マイナーチェンジ」」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長