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解決策は、笑顔で「どしたんでちゅかぁ?」

嘆かわしいことに正論は通じないもので…

2015年2月27日(金)

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いわれのない罵声を浴びせる客に頭を下げる時、仕事を辞めたくなります…。(20代女性、接客業)

 遙から

 銀行に入るなり男の怒声が耳に飛び込んだ。「はよ出せいうてるやろ」とドスを効かす。体格のでかい腹の出た中年男だった。銀行ロビーにいる案内係の女性に苛立っているのだとすぐ分かった。男は思いつく限りの罵声を浴びせながら言った。

 「そしたら電話番号調べてこいや」
 「ええっ??」

アホな奴ほど、人をアホと言う

 そもそも銀行ロビーの案内係は振込用紙の書き方や、必要な窓口案内がその職務だと推察する。その男の要求を聞き、書面をカウンターで書いていた私までも「ええっ??」と思った。

 それでも女性は男のインネンともとれるどこかの電話番号を調べに別室へと走り、番号を持ってきた。男は返事した。

 「なにをトロトロやっとんじゃ」

 ちっともトロトロじゃない。無謀な客の注文に「こちらは銀行であってNTTではございません。番号をお調べになりたいならどうぞそちらで」とは言わず、「ええっ」と絶句したのもつかの間、それでも脱兎のごとく走って番号を持ってきたのだ。その女性にまだ男は当たる。電話をした先でうまく話が運ばないらしく、男の不機嫌は最高潮になる。

 「一発でかかる番号もってこいや。仕事のできん奴やのぉ! だらだらせんと動けや。トロイ奴め」

 客が大勢いたがほぼ女性。窓口の中もほぼ女性。偶然かもしれないが、その場に男性は見当たらなかった。男は誰かに携帯で電話しつつも聞えよがしにまだ声を荒げる。

 「アホな女が…お前名前なんや。おばはん。お前名前なんや。鈴木か。鈴木ゆうアホな案内係のせいで番号がわからんのや。まったく仕事のできん“スズキ”ゆうアホのせいや」と室内に声を響かせる。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「解決策は、笑顔で「どしたんでちゅかぁ?」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長