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すかいらーくのカフェ進出、「パクりました」の真意

既存店舗からの転換で周辺店舗の客数増も狙う

2015年3月9日(月)

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すかいらーくの子会社が横浜市にオープンした「むさしの森珈琲」の1号店。木材をふんだんに使った、落ち着いた印象の外観だ

 ファミリーレストラン最大手のすかいらーくの子会社、ニラックスは3月7日、同グループでは初めてのカフェ「むさしの森珈琲」の1号店を、横浜市にオープンした。

 コンセプトは、「高原リゾートの珈琲店」。コーヒーは、コーヒーマシンを使わず、ペーパーフィルターで1杯ずつ丁寧に抽出するハンドドリップでいれる。また食事では、南イタリア発祥のフレッシュチーズであるリコッタチーズ入りのさっぱりした甘味のパンケーキや、イングリッシュマフィンにポーチドエッグやベーコンなどを乗せたエッグベネディクトなど、女性に人気のあるメニューをそろえた。1人当たりの使用金額(客単価)は800~1000円に設定。1号店の初年度の売上高は、1億5000万円以上を目指すという。

 店内は、パソコンやスマートフォンを充電できる電源プラグ付きのカウンター席、深く腰掛けられるソファのあるラウンジコーナー、子供連れの家族がゆったりと使えるテラス席などに分かれている。

「他社のいいところをパクっている」

 こうしたメニューや店内の設計に対して、大手コーヒーチェーンの食事や居心地を重視したカフェをよく利用する人は既視感を抱くだろう。それもそのはず。コメダ(名古屋市)が展開する「コメダ珈琲店」や、ドトール・日レスホールディングスの「星乃珈琲店」、讃岐うどん店チェーンの「丸亀製麺」で知られるトリドールの「コナズ珈琲」、すかいらーく創業者の横川竟氏が手掛ける「高倉町珈琲」など、ほかのコーヒーチェーンとよく似ているからだ。

 米コーヒーチェーン大手の「スターバックス」がリードしてきたコーヒー市場に、「セブンイレブン」などのコンビニエンスストアが低価格のいれたてコーヒーで参入し、都市部では顧客を奪い合うコーヒー戦争が起きている。そうした中、郊外を中心に、充実した食事と居心地の良さで女性やシニアの人気を博し、売り上げを伸ばしているのが、コメダなどの「珈琲店」のチェーンだ。

 すかいらーくがむさしの森珈琲でターゲットとするのは、この珈琲店チェーンの市場だ。そのことを明確にアピールして、珈琲店チェーンを好む人たちに足を運んでもらうためにも、あえて先行する競合チェーンとそっくりの店構えやメニューにしたと思われる。

 実際、すかいらーくの谷真社長自身も「他社のいいところをパクっている」と認めている。

 珈琲店チェーンが軒並み売り上げを拡大し、市場自体が伸びているので、後発でも珈琲店好きの女性やシニアの来店を見込めるという計算も働いているようだ。

南イタリア発祥のフレッシュチーズとして知られるリコッタチーズが入ったパンケーキ。ふんわりした口当たりとさっぱりした甘味が特徴だ

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「すかいらーくのカフェ進出、「パクりました」の真意」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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