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「詐欺的企業」から「詐欺的営業」がいらっしゃいました

私はテレビを見たいだけなんですけど…

2015年3月13日(金)

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営業職です。数字を上げるために、見方によっては顧客を騙すような手口が辛く、葛藤する毎日です。(30代男性)

 遙から

 数字を上げるのが営業の目的か、あるいは、顧客の信頼を得ることが数字に繋がるのか。

 数字が先か信頼が先か。極端な話、数字を上げるためなら詐欺まがいの営業もありだ。一発買いの客なら詐欺まがいの営業でも売り逃げでいいではないか。…そういう不埒な営業マンと関わるハメになった。

営業ではなく調査だそうです

 まず自らを“営業”とは言わず、“調査”と言い換えて男はやってきた。私が引っ越ししたマンションは築深だ。CS放送を視聴するにはケーブルテレビ会社と契約が必要だと管理人がいう。「このビルは〇〇ケーブル社としか契約していませんから、そこと契約してください」。

 そしてそのケーブル会社の男が「まず調査に。次に工事にうかがいます」と言ってやってきた。「調査? すでに数百世帯が住む築深物件のたかがテレビ視聴に改めて調査など必要か」と訝しい思いが一瞬よぎったが、管理人の指示に従った。

 男はやってくるなり各部屋のテレビの場所を確認しただけで調査とやらが終わった。そして言う。

 「この端末機に必要事項を入力してください」
 生年月日などの個人情報から入力させるフォーマットだった。

 「なんで、テレビを視聴するために生年月日などの個人情報が必要なのか」と反発する感情がよぎったが、そういう心理を封じ込める操作が端末にすでに組み込まれてある。

 個人情報の横に赤色で書かれた「必須」という文字。

 これをフォーマットに仕込んでおけば、「なんでテレビつなぐだけでここまで個人情報を出さなきゃいけないのか」という客の反発を営業マンではなく端末機で封じ込めることができる。

 「…卑怯な会社だ」と「必須」の赤文字で感じた。やがてそれは確信へと繋がる。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「詐欺的企業」から「詐欺的営業」がいらっしゃいました」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師