• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

これ無しに、白色LEDは実現しなかった!

青色LEDの最強の相棒「サイアロン蛍光体」

2015年3月23日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

青色LEDの発明で、3人の日本人がノーベル物理学賞を受賞し、お祝いムードに沸いた2014年。この青色LEDの発明なくして白色LEDの今日の普及はなかった。しかしもう1つ、忘れてはいけない発明があった。「サイアロン蛍光体」だ。この開発に取り組んできたのが、独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS)である。その中心的役割を果たした同機構の環境・エネルギー材料部門 サイアロンユニットの廣崎尚登ユニット長に、開発ヒストリーを聞いた。

白色LEDは青色LEDと蛍光体でできている

 2014年10月、名城大学の赤崎勇教授、名古屋大学の天野浩教授、そして、米カリフォルニア大学の中村修二教授の3人がノーベル物理学賞を受賞し、日本中がお祝いムードに沸いた。受賞理由は、「明るくエネルギー消費の少ない白色光源を可能にした高効率な青色LEDの発明」だ。

 今や白色LEDは、照明器具や液晶ディスプレーのバックライトとして広く普及している。

 白色の光は、「光の3原色」である赤色、緑色、青色を重ね合わせることでできる。LEDは1960年代に赤色が、次いで、緑色が開発された。しかし、青色LEDの開発は困難を極め、「20世紀中には実現は不可能」と思われていた。そんな中、突破口を開き、普及に導いたのが、既述の3人である。

 そのため、ノーベル物理学賞受賞の報道では、「青色LEDの開発により、LEDの光の3原色がようやく揃い、自然光に近い白色光が再現できるようになった」と伝えられる場合が多かった。

 しかし、実は現在、普及している白色LEDは、赤色、緑色、青色の3色のLEDの組み合わせによって実現しているわけではない。技術面やコスト面で、乗り越えるべき課題が多くあり、実用化には向かないからだ。

物質・材料研究機構(NIMS)環境・エネルギー材料部門 サイアロンユニットの廣崎尚登ユニット長

 「3色のLEDを使うとなると、駆動する際の電気特性がそれぞれ異なるので、駆動回路を3つ搭載する必要があります。また、一定の電流で駆動させていると、LED間のバランスが崩れるので、白色を保つには、絶えず電流を制御していなければなりません。そのため、製品の大型化やコスト高につながり、現在のところ、実用的ではないのです」

 こう語るのは、物質・材料研究機構(NIMS)環境・エネルギー材料部門 サイアロンユニットの廣崎尚登ユニット長だ。

コメント0

「日本キラピカ大作戦」のバックナンバー

一覧

「これ無しに、白色LEDは実現しなかった!」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

社長に就任してずっと言っているのが ファンダメンタルズの強化。

安形 哲夫 ジェイテクト社長