• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

仏県議会選、オランド社会党が“大敗北”

極右の国民戦線に選挙制度のくびき

  • 渡邊 啓貴

バックナンバー

2015年4月2日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 3月22~29日にかけて行われた仏県議会選挙で、与党・社会党が現有勢力を大きく減らした。これまで全国101県のうち61の県で県議会議長を制していたが、今回の選挙で34県に半減した。逆に、野党の右派中道派連合――旧ドゴール派国民運動連合(UMP)、バイルー前大統領候補率いる中道派民主運動(Modem)、そしてサルコジ前大統領に近かったボロー元環境大臣らによる民主独立連合(UDI)――は、議長を制する県を40から67に拡大した。

 29日夜8時、第2回投票が終了した直後の出口調査結果が発表されるや、各政党の代表が声明を発表した。社会党のヴァルス首相は、「敗北」という言葉は使わず、「全くの後退」という表現で事態が深刻であることを強調した。特に左派が分裂したことが最大の要因だとした。

 加えて、「大統領と自分は国民の声を聞き入れるだけの能力に欠けた」と正直に述べた。「失業・増税・物価高など厳しい日々の暮らしに対するフランス国民の期待、要求、怒り、疲れ」が与党敗北の原因と認めた。「極右政党の国民戦線(FN)を支持する票が伸びすぎた」と国民に警告も発した。

右派中道派連合が躍進

 昨年11月に保守政党、国民運動連合(UMP)の党首に返り咲いたサルコジ前大統領は「第五共和制になって以降、県議会選挙でこれほどの勝利はなかった」「フランス国民はオランドの政策を圧倒的に拒絶したのだ」とその意気軒昂ぶりを示した。

 オランド大統領の地盤であるコレーズ県をはじめとする、これまで社会党の基盤であった県で保守派が勝利した。コレーズ県はシラク元大統領の地元でもあり、保守が奪還に成功した形だ。ヴェルナデッド・シラク夫人はシラク大統領のかつての仇敵であるサルコジ氏の復活を讃えた。

 今回の選挙では、社会党の大幅な後退と保守派の大勝が事前に予測されていた。保守派が最大で80近くの県議会を制するという予測もあった。

 時期尚早であるが、今回の選挙結果をもって、サルコジ前大統領が次期大統領選の最有力候補に躍り出たという見方もある。有力候補と言われるジュペ元首相よりも、ここに来て存在感を示しているのは確かだ。

加速する極右、FNの台頭

 FNは第1回投票では25.2%(すべての選挙区における全投票を分母とした場合)の票を獲得し、2位につけた。第一党の地位こそ逃したが、右派に伯仲するだけの支持を得たことと、社会党中心の左派連合の得票21.9%を大きく凌駕したことで、マリーヌ・ルペン党首の鼻息は荒かった。ルペンは第1回投票の結果を受けて「FNは単独で第一党である」「真の保守派二大政党制が誕生した」とその勢いを誇示し、「2017年大統領選挙の踏み台となった」と息巻いた。

コメント1

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック