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「そのササミは、運ぶべきじゃない」

「格付け」に頼り過ぎずに目を凝らせ

2015年4月10日(金)

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鳴り物入りでやってきた、やり手と評判の上司と、どうもうまく交流できません。(30代男性)

 遙から

 “鳴り物”とは少し違うかもしれないが、要は“すごい”ということで、その表現のひとつに“格付け”というものもある。それがいかに力関係を生み、職場を歪めていくかを先日、目撃した。

 格付けのひとつにミシュランがある。先日、ミシュランガイド関西2015で二つ星を獲得している老舗料理店で食中毒というニュースがあった。同時期、同じくミシュランで星をとっているレストランで友人と食事をする機会があった。格付けをとったからニュースになるのであり、格付けをとったから私たちはウキウキとそのレストランに足を運んだというわけだ。

 私たちはそれほど“すごい”とされることに過敏だ。過去何度かそのレストランは通っていた。プレートに乗る料理の量が少ない。それは女子会には好都合だった。どれくらい少ないかというと、運ばれた直後の皿を別の店員が「もうお済みでしょうか」と引きあげに来るくらい。

 別の店員には、届いたばかりの料理ではなく、食べ残した料理、に映ったということだ。

 おおげさではなく、本当にあった話だ。私はあわてて「今から食べるところです!」と断って笑った。

 …まだ笑う余裕があった。

 この料理の量もまたここの“ミシュランの星”のこだわりなのだろうと受け入れられた。

心地よい空間に身を浸し、スプーン3杯の贅沢を

 今回も、その量の少なさにクスクス笑うのを承知でレストランに足を運んだ。料理をがっつり食べに行くのではなくミシュランに格付けされるに足る空間に身を浸し、料理と贅沢さを味わいに行くといえばいいだろうか。

 運ばれた料理は想定通り、スプーン3回で食べきれる量が続いた。

 さて、メインディッシュ。鴨料理だ。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「そのササミは、運ぶべきじゃない」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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